再生への旅

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<<   作成日時 : 2016/08/08 20:20   >>

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なにもかも母の言ひなり盆用意 玉宗


そろそろとお盆の用意にかかっている家も多いことだろう。
一年の折節に時の流れを感じるのであるが、人の世には、その節目節目に生活の風習、習わし、行事がある。それは、諸行無常なる日常に生きるこころの調え方を編み出したようにも思えて来る。生活の知恵、前向きに生きてゆくためのこころの器。魂のかたち、といいたようなもの。

お盆の行事もまた、そのような人間の諸行無常に棹さしていきてゆくひとつの魂の器でもあろうか。今年もまた、餓えることもなく生き延びて、先祖を供養できるわが身の幸いに思いが至る。命あることの天地の大恩。恩とは自ずから感じるもの。盗人根生には感謝という感性は薄いことであろう。生かされて生きている我らである。否定できない、そのような存在の条件を、人は日常の欲望に埋没し、絆されて見失いがちになる。

冥界や先祖に思いを馳せ、供養する。それもまた今の命を眩まさない智慧なのであると。脚下照顧の自ずからなるところのもの。欲望を超えた彼岸に、ありのままなるいのちの安寧がある。いのち足りている今という永遠への架け橋がある。生は死とともにある。生に学び。死に学ぶ。生死一如なる今をありのままに生きる誠が試されている。こころはいつも「かたち」を探し求めている。

お盆、それはまぎれもない人生の智慧である。そんな豊かな人生を子ども達にも伝えていきたいものではある。


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「八月六日」

八月六日人っ子ひとりをらぬ空

街灼けて蛇口悲鳴を上げにけり

炎天の戸口に影し訪へり

向日葵や閃光にしてみな焦土

暗がりにまなこみひらく旱かな

百日紅死して残照容赦なく

女みな銃後の暮らし水を打つ

虫干や停戦なせるしづけさの

風死して空に軍靴の音すなり

戦前の始まつてゐる暑さかな




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「まぎれなく」

まぎれなくあれはオクラの花あかり

唐黍の穂や窶れたる今朝の秋

鴨浦に真砂掬へり七日盆

明日ひらく花のきちこう筺なして

捨て置けぬ遠さに見染め女郎花

西瓜売並々ならぬ顔をして

溝萩を分けてもらひぬご先祖へ

あてどなき父の夕暮れ韮の花

一山を当てし叔父来る花煙草

秋立つと星の滴る夜なりけり

秋灯踏んだり蹴ったりしてありぬ


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「けふからは」

稲の香に噎ぶ故山に帰りけり

初風やおまへは何をしてきたと

暁の闇へか黒き水落とし

新涼や腹冷やすなと母のいふ

初秋や風のいろにも調べにも

梢吹く風のさざなみ秋めきぬ

一人ではひと味ちがふ西瓜かな

けふからは秋の昼寝ぞこころして

文月やてのひらにある幾山河

遠ざかる星に願ひをさらさらと

数奇なる縁の硯洗ひをり

七夕やふりさけみればあとかたも


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