再生への旅

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zoom RSS 寺報12月号

<<   作成日時 : 2016/11/30 17:15   >>

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袈裟がけの日差しの中や花八つ手 玉宗


今年も師走となり、光陰矢のごとしと実感させられる日々です。
今年一年、檀信徒の皆様にはどのような一年であったでしょうか。私事ながら、永福寺の晋山式も終え、正式に倅が後継者としてその任を担っていくことになりました。一生学びの仏の道。これからも一人前のお坊さんとして自立できる様に願って已みません。

仏道もまた生きることに謙虚であり、真心を尽くし、学ぶ姿勢を失くさないことが求められています。私なく「今」をまっすぐ生きているのかどうか。先を当てにし、あなどり、恐れ、過ぎたことを引きずり、悔やみ、おごり、妄想の限りを尽くしているのではないのかどうか。諸行無常の人生に対処するにはそれなりの心構え、姿勢といったものが欠かせません。ありのままの世界に生きるとは真摯なるものであり勝手気ままなものではありません。あきらめることもいらず、むさぼることもいらない安心の世界。限りある命、一期一会の命なればこその救いがあります。道があります。生き方があります。死に方があります。

我々の信仰、仏の道とは諸行無常を宗旨として生きていくことです。ありもしないご利益や無理難題を期待するような筋合いのものではありません。眼前にあきらかなる生死、いのちの本質から目を背けない。そこにこそ学びがあり、救いの入口があり、出口があります。地に足を降ろし踏ん張って、空を望む。今を生き切る潔さだけが永遠のやすらかさを手に入れることができるのではないでしょうか。

そのような自己もと道中の様子が「今」にあります。よそ見をせず、私の物足りなさを超えて、いのち足りている「今」を頂く姿勢が試されていると知らねばなりません。いつも、どこでも、今というかけがえのない命。お大事。合掌




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北国新聞社からわがエッセイ集『拝啓、良寛さま・曲がり真っすぐ禅の道』(定価*1800円+税)が出版されました。


お求めの方は販売元↓へ直接か、アマゾンでお買い求めください。

政策・販売

北国新聞社 〒920−8588 金沢市南町2−1

п@076−260−3587 (出版局直通)

FAX 076−260−3423

https://g.bookwalker.jp/book/item/B16714182/

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「勝手口」

山茶花につれなき空のあるばかり

ゆふぐれは息吐くやうに枯尾花

暮易きものの一つに勝手口

沖暗く潮うごめく親鸞忌

母一人子一人小夜をしぐれけり

引き籠る窓の高さに雪婆

二の足を引くに手間取る蓮根掘

恋人のやうに焼芋欲しがりぬ

底冷に吐き出されたる通夜の客

湯冷めして教育テレビ見てゐたる

暗黒の輪島上空寒波来る




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「正夢」

正夢の如く白鳥来たりけり

棺桶に窓あり枯野星上がる

夢も見ずなりし蒲団を畳むなり

大根を引き抜きしより空荒れて

雪国に生れし風の子涙目の

目瞑れば風音ばかり親鸞忌

押入れの奥より能登の鰤起し

さ迷へる夜風とおもふ木の葉髪

縄跳や大波小波暮早し

鰰や能登の海鳴夜もすがら

鱈船や音なく雪の降りしきり

猪鍋や夜の底ひに灯を点し

炭を焼く星に恋せし顔をして

水つ洟拭くべき袖もなかりけり

くしやみして箍の外れてしまひけり



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「ほそみ」

綿虫やあつといふ間に日が暮れて

水に手を風に頬切る寒さかな

湯の町のこんなところに朴落葉

声出して笑はずなりぬ帰り花

冬菊のふところにあり仄かにも

葱畑を過ぎし頃より日の暮れて

冬籠ざうざうと雲引き揚げて

大根を布施にと置いて行かれけり

日蔭より日向恋しき花八つ手

昨日とはちがふ冬菜のほそみあり



















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「勝手口」

山茶花につれなき空のあるばかり

ゆふぐれは息吐くやうに枯尾花

暮易きものの一つに勝手口

沖暗く潮うごめく親鸞忌

母一人子一人小夜をしぐれけり

引き籠る窓の高さに雪婆

二の足を引くに手間取る蓮根掘

恋人のやうに焼芋欲しがりぬ

底冷に吐き出されたる通夜の客

湯冷めして教育テレビ見てゐたる

暗黒の輪島上空寒波来る




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「正夢」

正夢の如く白鳥来たりけり

棺桶に窓あり枯野星上がる

夢も見ずなりし蒲団を畳むなり

大根を引き抜きしより空荒れて

雪国に生れし風の子涙目の

目瞑れば風音ばかり親鸞忌

押入れの奥より能登の鰤起し

さ迷へる夜風とおもふ木の葉髪

縄跳や大波小波暮早し

鰰や能登の海鳴夜もすがら

鱈船や音なく雪の降りしきり

猪鍋や夜の底ひに灯を点し

炭を焼く星に恋せし顔をして

水つ洟拭くべき袖もなかりけり

くしやみして箍の外れてしまひけり



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「ほそみ」

綿虫やあつといふ間に日が暮れて

水に手を風に頬切る寒さかな

湯の町のこんなところに朴落葉

声出して笑はずなりぬ帰り花

冬菊のふところにあり仄かにも

葱畑を過ぎし頃より日の暮れて

冬籠ざうざうと雲引き揚げて

大根を布施にと置いて行かれけり

日蔭より日向恋しき花八つ手

昨日とはちがふ冬菜のほそみあり












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内 容 ニックネーム/日時
等伯の松の林や 薄紅の
こころ映すか 寛寛として

Resting in aloneness,
Remaining in shyness,
For a while,
Appreciation arises.

The wisdom energy,
Penetrating into ten directions,
Manifests the environment.

After "Shigure",
The rainbow arises.

鳳の舞ふや めでたきその庭に
獅子吼 すく在る 大塔婆かな
Jigme Yonten
2016/12/02 06:09

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