再生への旅

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zoom RSS 自己を信仰する、行き詰まらない生き方

<<   作成日時 : 2016/11/21 19:23   >>

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行き詰まるとは如何にも陳腐冬木の芽 玉宗

行き詰まりのない生き方が仏道にはあると信じて生きている。

私といったものを先立てない、或いは後追いしないところにありのままに生きる潔さがある。ひろやかにして、偏らない「今」という事実の様子、なんともない「実物」が如実に差し出されていよう。仏道とはそれをまっすぐ戴くことに尽きる。そもそもが命は生死という解放を前提としている。当初から行き詰まりといったものが予定冴えていない。生まれて、生きて、死ぬだけの事。絶望とか行き詰まりといったものは畢竟、人間の観念の所産、妄想である。

無常、是れ仏性。
自己の内外に常なるものがあるから間違い、行き詰まるのではなかろうか。本来、無一物にして生まれ、生き、死ぬ命の事実があるだけ、今もそのようにして生きている。貪らず、今のいのちに足りている事実。いのち足りている今の様子がある。まさに法灯明は自己の脚下に明らかなのだということ。仏道は本来の自己を徹底信じ切る道である。実物は決して行き詰まらない。自己に決着できない者がどうして他己を受け入れることができようか。仏道の和合とは狎れ合いではない。行き詰まらない人生、自他一如といういのち活かす最善の在り様を言っているのではなかろうかと思っている次第。


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「丸くなる」

時雨雲らしき暗さに丸くなる

一茶忌の土蔵に火の気なかりけり

コーヒーをお代わりしたる寒さかな

蕪蒸冷ますに母の息足らず

取りあへず柚子を貰ひて丸くなる

湯豆腐やそれどころではない話

灯の下に生きたここちや納豆汁

風呂吹を好み人間丸くなる

皸も母の形見ぞ手入れせむ

綿虫は暗くならないうちに来る

夕暮れは泳いで渡る枯芒

月冴えてまあるく眠るけものたち



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「音」

北風にチェロを担いでゆく男

冬の空遥かに笛の音がして

小春日に置けば音叉の鳴り出さむ

星冴えて消えゆく音のありにけり

凩や空は大きな管楽器

しづけさに天降る木の葉のありにけり

山河渡る風の音にも冬めきぬ

木の葉しぐれ一人遊びのできる子に

胸開くやうに冬空うつろなる

空も風も色を失ひ山眠る

枯木みな奈落の空へ背伸びして

今もなほ鼻垂れ小僧綿虫来

暮れ残るやうに咲きたる八つ手かな

淋しらに耳を澄ますや冬鳥来

砥がれたる刃の匂ひ冬の空


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「胡乱」

人死して冬籠りより出て来る

枯草に坐れば仄と日のぬくみ

厭な汗かいてしまひぬ帰り花

干菜風呂出でては眠るばかりなり

畳替すみて迎へし座敷神

蓮根掘泥を拭うて終りけり

狩人が闇に仕へし顔をして

はち切れむばかりの鰤が箱の中

鱈汁に眼鏡くもらせゐたりけり

能登沖に風の国あり冬柏

粕汁に胡乱な夜となりにけり

女手に萎えてしまへる冬菜かな

これよりの風の百日冬鴎




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