再生への旅

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zoom RSS 寒の内に思うこと

<<   作成日時 : 2017/01/29 17:58   >>

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寒くて寒くて死ぬことさへも癪に障る 玉宗


一月も尽きようとしている。節分も近い。寒中托鉢もあと僅かである。一日一日、一歩一歩を踏みしめるようにして歩いている自分がいる。若いころより丁寧に今を生きるようになったらしい。

年は風邪を引いて数日休むことを余儀なくされたこともあり、無理が利かなくなった五体を思い知らされている。眉毛にも白いものが目立ち始めた。病臥してみて家族の有難味を今更ながらに痛感している始末である。

好き勝手にお坊さんや俳句にうつつを抜かしていられるのも、妻をはじめとして寺族の支えがあったればこそ。感謝するに吝かではないが、感謝という自ずからなるものが日常に埋没しがちであるのが情けない。もっと大事にしなければね。

孝行したいときに親はなし。孝行や親だけではない。感謝したいときに親はなし、妻はなし、子はなし、家族はなし。なんて後悔せぬように、今を限りと感謝し、愛語し、利行し、布施していたいものではある。親子、家族と言う「縁」それは紛れもなく人生の宝である。宝の持ち腐れにならぬよう、宝をどう活かすかが試されているわが人生であるということ。

何度でも、あきらめないで力を尽くしていきたいね。そのような家族への布施の延長、同じ地平に隣人や社会というものが展開され、創られていくのではなかろうかと思っている次第。自己のほかに社会があるのではない。社会が寛容になるか、不寛容な社会になるかは偏に私の生き方そのものにかかっていることは言うまでもなかろう。何か、世の中の様子が変調をきたしているように見えてならない。こころして自己を生きて行きたいね。



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「寒餅」
寒餅や稗粟黍をうち混ぜて

泣いた子の笑ふ空あり冬蕨

さ迷へる跫ばかり蝶凍つる

海鳴りを遥かに夢む冬芽かな

霜柱明日は出て行くふるさとの

出稼ぎの父ぞ恋しき氷柱かな

寄生木やけふは雲ゆく鳥のみち

冬木立つれなき空の明け暮れの

人気なく火の気なく蔦枯れにけり

狐火や夜には夜の風の唄









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「回向」

春遠からず浮いた心地がしてならぬ

こころこゝにあらず猟夫にほかならず

雪に生れ赤き目をした雪莵

葛晒す吉野は雪も煌めいて

冬の虹犬小屋に犬きらきらと

雲裂いて天降る日差しや能登時雨

炭焼夫闇に酔うたる顔をして

紙漉や根雪の里の水引いて

寒紅の人を食うたる色かとも

梅探る国を憂いて余りあり

燗酒も回向や父の命日の


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「百済仏」

朔風や祖国さ迷ふ百済仏

渤海も加羅もまぼろし寒椿

吾もまた蝦夷の裔ぞ燗熱く

雪しづるほかは音なき仏かな

田遊びに子を差し出せと布令来る

春を呼ぶ鬼になつてはくれぬかと

よく眠るふるさとの山煙らする

合戦の眼雪ぐや冬の虹

傷癒す空の音なり冬深く

天地に見放されたる寒さかな

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