再生への旅

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zoom RSS ほうらいどう年頭

<<   作成日時 : 2017/01/08 07:20   >>

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正月も子の手を借りる四日かな 玉宗

松の内もあけて、能登は本格的な寒の季節が到来といったところ。今年はまだ雪が積もってはいないが、そろそろ覚悟しなければいかんね。輪島も山の方は結構な積雪になることが多いが、私の棲む海岸、外浦にかけては雪より季節風の強さに閉口する。寒中托鉢をしていて何度も強風に網代笠を煽られることは珍しくもない。まあ、それも一つの風物詩かな。前かがみになって橋を渡っている托鉢僧というのも悪くはない風景でしょ。絵にならんかな。

風物詩といえばもう一つ永福寺には市内の風物詩と自認している行持が伝えられてきている。それは三が日が開けた四日に行われる「ほうらいどう年頭」と呼ばれるもの。「ほうらいどう」は永福寺の別称でもある。正月三が日の祈祷を済ませたお札と切り餅一片を添えて市内各家を廻り歩くのである。永福寺は檀家というものがない。そのために三宝護持に苦労する事も多いが、見方を変えれば誰かれの遠慮なく布施を実践できるということでもあり、消滅寺院とか檀家制度の見直しとか、いろいろ問題提起され始めている中で、言わば時代の最先端を昔から地で行っているという見方もできる訳である。

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「年頭廻り」にはとくに鳳至地区の子供たちの手を借りる慣わしとなっている。今年も十二人ばかりが、寺族や住職の班に分かれて1500軒ばかりを訪ね歩いた。もう何十年も続いている習慣ということで小さい頃に永福寺の「ねんとう廻り」をお手伝いしたよと言われる大人に出会うことが少なくない。

だれが考えだしたものか解らないが、神仏に純真な子どもの手を借りるということは古代からのものかもしれんね。輪島は神仏に関わる行事の多いところではある。毎月のようになにがしかのお参りごとが行われている。そんなこんなで、お坊さんが子供を引き連れて歩いている「ほうらいどう年頭」なる図は正月の風物詩ではないかなと私なんかは思っている訳である。



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「端っこ」

野兎の可愛がられて困るなり

しょうがない退いてやるかとかじけ猫

人生の端っこにゐて重ね着す

ててなしの猿を手懐け廻すなり

店頭にはみ出す林檎風花す

炭火爆づほかに音なき夜更けかな

出初式だつたやうなる空のいろ

水仙の花に躊躇ひなかりけり

冬薔薇光陰淡くありにけり

寒鴉鬱々として日は雲に

明け暮れの空の固さよ寒椿





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「空のいろ」

七種やまだ調はぬ空のいろ

千里来し風とも見えず若菜吹く

ほろほろと七草粥に舌足らず

父母のなき夜にひとり薺爪

七日はや財布が底を尽きんとす

葱を抜く覚束なさよ暮早く

松の内空の渚に明け暮れて

憤懣のやるかたなくて息白き

丹田に潜む息あり霜の声

あっ晴れな空の下にて出初式



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「人生」

人生のまざまざとある枯野かな

風頬を打つ成人式の空白く

水洟も鹹く大人になる日かな

振袖の襟の碧さよ風花す

星に雲に夢を語りぬ息白く

吸殻を灰に突き刺す寒さかな

出初式賽の河原が水浸し

なまはげの去りゆく路地や星冴えて

鳥総松鳥も通はぬ松原の

人生を棒に振ったる海鼠かな


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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
「ほうらいどう年頭!」
こんな子供時代を経験するなんて、そちらの子どもたちは羨ましいくらいです。
遅ればせながら、明けましておめでとうございます。(今年初めてこの挨拶をしました。どうしてもおめでとうと言えない屁理屈ばかり考えている「ほうらいどう年頭!」の子たちとは真逆のおばさん)。寒行托鉢が始まったのですね。キリっと出かけられる風物詩、これもまた素晴らしいです(自分はそんな寒い目に遭わないからって・・・)。
今年もご家族に取りましてもよりよい年でありますように!
花てぼ
2017/01/10 23:00

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