再生への旅

アクセスカウンタ

zoom RSS 禅の里?!ってどうよ・・・。

<<   作成日時 : 2017/03/25 07:11   >>

トラックバック 0 / コメント 0

画像


山里のこれよりひらけ桃柳 玉宗


能登半島地震から今日で10年ということで、節目の行事やら祭典が目白押しである。總持寺祖院では復興事業の一環である山門の公開曳きがあり、通りでは今日と明日「雪割草まつり」が催される。震災前から始まったこの商店街活性化の一つであるそのほか「そば祭り」「市祭」など四季ごとの「お祭り」は勿論の事、門前町の目玉である總持寺祖院と協賛しての「峨山道巡行」。最近では「峨山道トライアル」ものが始まった。

門前町は数年前に輪島市と合併し、市の補助事業も少なからず後押ししているのであろう。「禅の里」と銘打ったのはそう古い話しでもない。總持寺商店街には「禅の里交流館」なるものまである。
北陸は「真宗王国」といった喧伝も何処吹く風のキャッチコピーではある。真宗門徒の圧倒的に多い市民の方々はこのコピーをどのように思っておられるのだろうかと以前から気になっている。
福井の永平寺街でも地元を「禅の里」と売りだしてはいなかっただろうか。

確かに本山周辺にだけに限って云えば「曹洞宗」の檀家の割合が引け目をとるほど少ないわけではないが、輪島市全体の総所帯数に占める割合は「禅の里」と言挙げするほどのものではあるまいと思っている。まあ、門前町の、それも本山周辺の地域に限ってのことなのではあろう。商店街が本山を飯のタネにするうことをとやかく非難するつもりはない。門前町が形成されていくのには歴史的にも本山と切っても切れない因果関係、持ちつもたれつの、言葉は悪いが駆け引きや損得勘定や支え合いがあったであろうことは容易に察しがつく。

曹洞宗の「宗旨」を如実に体現しているのかどうか。町民はある意味、全てを受け入れる家風の恩恵に預かっているともいえる。本来の「宗旨」を生活の潤いとしているのかどうか。私には俄かに分別出来ない。そもそもが臨済将軍、曹洞土民の衆生教化の宗風として教線拡大して今に至るわが宗門である。それはある意味高祖、太祖の理想を現実のものとしているのであろう。その果てにある教団の尊厳であり、私のような落ちこぼれ坊主が独りで到底太刀打ちできるような権威でもないことは歴然である。町民には本山のお坊さんでなければお坊さんとしてのステイタスに欠けると公言する御仁もいらっしゃる。興禅寺の如き弱小寺院の住職など取るに足らない存在なのである。私はそれを僻んではいないと言えば嘘になるが、それ以上に吹けば飛ぶような弱小寺院と烙印を押されていることを誇りに思っている。

門前に伽藍を構えてはいるが腐っても権威の笠を借りて生きて生きたくはないといった最後っ屁をいつの頃からか懐に潜ませている。そして「権威」にもいろいろある。本山ばかりではない。政治家は云うに及ばず、嘗て沢木興道が言った「大衆ぼけ」といった権威もある。「自己崇拝」「自己偶像」といったものに胡坐をかく権威嗜好もある。さしずめ私などはその類であろう。ひとのことをとやかく言えた義理ではない。まあ早い話しが「仲間にいれなきゃぐれちゃう類に過ぎないと言われることは目に見えている。

吾ながら面倒な人間ではある。出来ることなら高祖、太祖、そしてお釈迦さまへとつながる「仏の道」に生涯を尽くして「禅の里」なるところで野垂れ死にしたいものではある。



画像


「黄」

春風に色ありとせば黄なるかな

黄水仙黄色い息を吐くやうに

道元の肩に積もりし黄砂かと

佐保姫の好みし黄なる裾模様

菜の花と思へば風の黄蝶かな

如才なき嫁をもらひぬ花ミモザ

蒲公英に難ありとせば翳のなき

亀鳴くと黄色い声の女学生

明日は帰ると決めたる鴨の声ならむ

ポケットに土筆萎ゑたり二三本

菩提寺の屋根の葺替へ布令来る

蓬摘む風のあかるさ彼岸過ぎ

堅香子や故郷遠くなるばかり




画像


「ぼんやり」

穴出でし蟻を見てをりぼんやりと

初蝶が来てしまつたといふ風に

田螺さへ旅をしたがる今日などは

寄居虫が宿替へてをりそゝくさと

春うらゝ殴りたくなる日なりけり

彼岸桜愛でる日向を探しをり

天地にひとり耕し始めけり

亀鳴くと信じて任を解かれたる

牡丹の芽とても牡丹と思へぬが

雪崩るゝや厠に身構へゐたる間も

日を呑みし海は墓場ぞ望潮

怒る気になれず磯巾着弄る

情けなく菠薐草を茹でてみる

手に余るほどの春子を貰ひけり

鈴生りといふより群れて咲く馬酔木

尿するも野に陽炎へる遍路かな


画像




「岬」

山路来て巡り合ひたる洲浜草

海光る雪割草の花陰に

銀鱗の浦に水尾曳く鱵舟

望楼の沖は大陸春霞

野遊びの先ゆく妻の背やあはれ

千里来し風のあかるさ春岬

一花草二人し歩く道のべの

風光る鴎の腋の白さにも

灯台は淋しき歩哨花すみれ

空にまだ雪の冷えある木の芽かな

春興も果てたり宵の空冷えて







テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
禅の里?!ってどうよ・・・。 再生への旅/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる