再生への旅

アクセスカウンタ

zoom RSS 菖蒲畑作務、その後

<<   作成日時 : 2017/07/09 04:50   >>

トラックバック 0 / コメント 0

画像


羅を着て死後のことさり気なく 玉宗

お寺の境内に花菖蒲を植え始めている。
あわよくば花菖蒲園と呼ばれるほどの景観にしたいと目論んではいるのであるが、いつも竜頭蛇尾、計画倒れで推移してきたのが実状。俳句の寺構想も、花祭り構想も、紫陽花寺構想も、災害ボランテイア構想も、坐禅会も、尽く尻つぼみ。われながら熱しやすく冷めやすいのか、遠慮が足りないのか、才能が足りないのか、単なる馬鹿なのか、なんとも言いようがない有様。そんな中でも魔に憑りつかれたように毎日俳句を続けている。これだけは今のところ継続しているのだが、当初から計画していたわけでもない。成り行きに過ぎないというのが本当のところ。そんなことをしながら、まあ、それなりに今もお坊さんで食べさせて戴いている。

画像


で、庭作りも考えてみれば、曲がりなりにも、植えたり引っこ抜いたり、なんだかんだと、中身は二の次、三の次にして、変遷や苦楽はあったが凝りもせず今も続いてはいる。私の庭作りはできる限りお金を掛けないというのが基本である。震災に被災した後、復興整備では資金をつぎ込んだが、それを抜きにして、以前から人様から頂いた草木を植えてきている。今回の花菖蒲構想も、予算を付けれないことはないが、勿体ない。小規模寺院には贅沢な支出なのである。住職のケチさも要因ではあろうが、可能な限り頂き物でお寺の見栄えをよくうとしている魂胆を持ち合わせている。

画像


前置きが長くなったが、そんな花菖蒲畑作り企画に賛同してくれた施主が数人居られた。越前御誕生寺様もそのお一人。ということで、先月も禅師様にお会いしたばかりなのであるが、早速先日、夫人と共に気の変わらぬうちにと思い車を走らせ駆けつけた次第。

花菖蒲畑構想を禅師様に告げると感心して戴いたのにはこちらが恐縮した。

「まあ、30年後には興禅寺の花菖蒲園として有名になっているかもしれんしな。まあ、そのころ、わしはこの世に居らんけどね。君は今いくつだったっけ?」

「61歳です」

「そうか、30年後となると91歳か、今のわしと一緒だね。まあ、がんばれや」

「はい、ありがとうございます。」

画像


とは言ったものの、先例の失敗を思えば、先のことは当てにならんし、正直、禅師様にがんばれと励まされて、嬉しかったのと責任の重さを些か感じたのも事実。責任なんて大げさなものではないが、要するに先のことは分からんのでなんとも云えんということだ。

然し、そんなこと言い出したら一事が万事、世の中はそんなもんだろうし、今更なにをかいわんやではある。四の五の言わんと、今を限りと力を尽くし、後先考えすぎないで、与えられた今に最善を尽くすほかないのではあるね。今の苦労にしか花は咲かない。逃げることも追うこともせず、ありのままにあること。それを成仏とは言うのであったね。合掌




画像




「伝説」

五月雨のほかは色なき大伽藍

雨安居の森の深さよ鳥の声

夏籠の木立に仰ぐ雲居かな

生きながら伝説となり古簾

つまらない人生はない花南瓜

瀧裏に涼しくねまる不動尊

朝顔や永訣のうら淋しさに

紅花や面影うすき薬指

赤腹の力を抜いて沈みゆく

燦燦と眩みし空の葭簀かな

消えてなくなる花の終りや晩夏光



画像


「白山禅定道二十句」

白山を神とし祀る清水かな

都へとこれより百里草いきれ

白山の緑涯無し禅定道

万緑に影し流るゝ翼かな

風青く白峰山の胡桃餅

五月雨のいよいよ碧き手取川

雪嶺を遠ちに紙漉く吉野谷

花合歓の峠を五つほど越ゑて

開山の大緑陰に行者たり

泰澄の祖廟と伝へ苔涼し

苔咲いて芭蕉浮世の句なりけり

天を衝く千年杉の木下闇

風鈴の下に越前蕎麦啜る

奥宮の磴に息継ぐ小暑かな

山高く谷深くして不如帰

瓜冷やす白き山より水引いて

青田して一乗谷に風湧きぬ

土灼けてばかり朝倉館跡

ふり向けば白峰山に雲の峰

端居より望む越前平野かな






画像




「畏れ入る」

楊梅やもう呑み込めぬ大きさの

グラジオラス花を剣と捧げたる

働いてばかりの蟻とも思へぬなり

奈落めく闇うつくしき薪能

畏れ入る朝顔市へ母子して

日の暮れや鬼灯市へ兄妹

魂鎮む水のゆふべや紫陽花忌

祓ひたる幣千切れたり海開き

補陀落の眺めをここに山開き

生き別れ死に別れして星祭り


テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
菖蒲畑作務、その後 再生への旅/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる