少年・遥かなるもの

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南風吹くと翁が立てる礁あり 玉宗


「少年・遥かなるもの」


大人たちは

作為の沖へ漕ぎ出してしまった難破船

遠くに見え隠れする星や陸を憧れて

船長は引き返せない漂流者のように少年をみつめる

眼の前にあるものが

どうしようもなく遥かなるものであるかのように

謎に満ちた世界にときめいたあの頃

生きて行くために夢を追いかけた大人たち

現実という謎解きの風を帆に受け

遥かなるものだけが沖にはあった

羅針盤は疾うに錆びついて

八点鐘を打ちながら

いつのまに・・・こんな遠くまで

誰もがそう呟き

未来が眩しいように

絶望の錨を下ろし

少年という遥かなものをみつめている







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この記事へのコメント

yoshiyoshi
2011年05月10日 04:45
初風炉や畳の擦れる音ばかり  よし
湘次
2011年05月10日 08:51
おはようございます
 羅針盤は錆びても夜の星をみながら進みたいですね。
市堀
2011年05月11日 21:38
 よしさま。
日本陰翳礼讃といたところでしょうか。

 湘次さま。
沖の風景も味なものではあります。
お大事に。
合掌

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