2013年06月02日 更衣 詩篇 俳句の風景 私の風景 はまなすや海に曳かるゝものの声 玉宗「海と私」 夢から目覚めたやうに しづかな海を見てゐた 生きねばならないもののやうに きれいな風に吹かれて 人生のすべてが いつの間にあんなに遠い海原 あれは取り返しがつかない 生きてしまった私の沖なにもかもがまぼろし なにもかもがほんと海は 生きることの虚しさのやうに美しい「更衣」かんばせに朝の光りや更衣衣更へて逃げおほしたる思ひあり更衣よそよそしきは脇の下朝の妻鋼のごとし鉄線花かがようて空を眩めて若楓姫女苑生き訣れたる兄妹えごの花空に影して垂れにけりはまなすや海に曳かれしものの声おほかたは骸を運び蟻の列ふりかへる蟻の孤独を思ふなりランキング応援クリック
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