旅人の唄・再掲

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色鳥や虹が零れて来たるかと 玉宗




<旅人の唄>





一人で漕ぎ出さなければならなかった

だれにも分かち合えない

心の痛みなどを持ち合わせ

沖へ向かわなければ

呑み込まれてしまいそうな昏い雲がかかっていた

孤児のように

故郷を離れ故郷を恋した

瘡蓋のような命の切なさ

世界と一つであった筈なのに

何かを捨てろと神様が云った

いつも

引き返すことが出来ない

奈落のような空の深さがあった

帰りたかった

何度も

私は私の孤独が恨めしい

だから時々

嘘を吐くことを覚えた

正直であることに少し疲れ

月の港に

錨を下ろすのもいい

人生は

余りにも遠い謎に満ちた港のようだから

故郷はいつも

魂の雫のように私を照らした


真実の生き方があると思う

でも、そうじゃない

生きることが真実だった

夜が明けて

あたりまえのように朝がやってくる

遠くから


今日も

生きていこうと思う

永遠の旅人のように








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この記事へのコメント

花てぼ
2013年10月18日 21:01
こんばんは。偶々玉宗さまの「やっちまったよ」の題を盗載した記事を書いています。
また、こちらをクリックしてくださると懐かしのあま-い、声が聞こえます。
http://pub.ne.jp/Shography/?entry_id=3268831#more

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