再生への旅

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zoom RSS 俳句という生き方雑感

<<   作成日時 : 2018/07/07 05:18   >>

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さみだれてゐるほかはなしけふもまた 玉宗


本物の俳句とは何か。

俳句を作る、表現することによって、自分自身が癒される。
形になると、自分の器、姿というものが見えてきて面白い。

こだわりを捨てること。やっぱり生き方が俳句に出てくる。五・七・五の定型というのはそういうからくり、構成力みたいなところがある。何故か、定型だからこそ、その人の生き方、姿勢が出てくる。

俳句という遊びもまた、いくつか決まりごとがあるので入りやすいとも言える。約束を守ってあとは放っておかれる。

仏道もそうだが、一朝一夕で芸が身につくことはない。一生、修行だという人もいる。俳句もそういうところがある。韻文だからそうなのか。散文はそうでないのか。よく分からんが、いずれにしても詩の核になるものが文芸には欠かせない。それは何だろう。

型に嵌ると危惧されることもあるが、形にすることが尊いという理念もある。形を調えることは、こころという目に見えにくい世界を学び、表現しようとしていることにほかならないが、それだけではない。恐らく、目に見えるもののの本質を学んでもいるのだろう。それは何だろう。

言霊というのかな。つまり、生きているいのちの奇跡、波動、気息とでもいうようなもの。それを言葉に重ねる。というかそのようにして言葉が寄り添う。表現というのかな。

今の出会い、人でも、ものでも、言葉でも、それらを大事に丁寧に生きることしかないと思う。そこが感性の問題である所以だろう。

先入観を捨てて素直な目でみる。そこが大事。季語という詩の核と直に対して写生する。それが新鮮な句、自分だけの句を作る秘訣でもあろか。人の目を借りないで、自分自身も色眼鏡をかけないで、いつもこの新鮮な今の自分の目で見て作る。自分の言葉、つまり自己の感性を磨くことが試される。

俳句というのは作ったらあとは作品任せみたいなところがある。よく悪しくも一人歩きをするようなところがある。私のものであって、私のものではないような。それは何故だろう。

季語という約束を入れることは、共感する場が持てるということでもあろう。季語が詩語である所以。しかし、無季でもって俳句に詩を齎す俳人もいる。

私の俳句詩。些細な世界を写すけれど、小さい、大きい、広い、狭いといっても、どうしようもない。比べられない世界だからこそ、存在していることに価値の上下なんてない。そういう意味でみんな平等なはず。それが全部、私の世界であり、あなたの世界の真相でもある。邪魔しない。不思議といったら、これほど不思議なことはないのだけど。そこに垣根を作るのがまた言葉でもあり、自分という思い込みの世界をつくることにもなる。

人間は言葉で人生を救われるけど、言葉によって足元をすくわれることもあるんじゃないかな。

言葉というのは、人がふたり以上いたからあり得たものだろう。俳句という呟きに似たものも又、他者を予定している。一人心と二人心っていうのかな。寄り添い方は人様々。それが個性かな。

感動があって、心が動いていろんな感動、喜び、心の動きがあって、それを伝えようとして、言葉がいろいろ駆り出される。言葉が再生する、それが詩ではないかな。それは俳句という最短定型でも可能だろう。

言葉は確かに人の持つひとつの特権で、それで守られ癒されてきた歴史がある。一方、人と人、あるいは自然と自分の垣根をつくる凶器のようなところがある。言葉はいのちの光りであり、影のようなもの。心豊かにして無心、柔軟にして誠実な人間にして言葉が詩として再生するのではないのか。 それがそのまま、自己の再生であってほしいね。

私にとって本物の俳句とはそのようなものであるらしい。




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「渇き」

手をつなぎ朝顔市へ母子して

七月の杜の小さな喫茶店

五月雨やコーヒーの香に包まれて

立葵仰ぎし空に渇きあり

草も伏す雨の情けや半夏生

手に五つほどの茗荷の子を貰ふ

向日葵や今も何かに追はれたる

うすうすと花煙りなす烏瓜

目覚めたるのどの渇きや花柘榴

草も薙ぐ風のおもひや実盛忌

昼寝覚め眼渇いてゐたるなり

夕焼けに脳味噌少し焦がしけり

紫陽花や洗ひ晒しの空の下

窓越しに鬼灯市へゆく声が



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「雨」

さみだれや昼を灯して一人きり

雨安居や依草付木のしづけさの

夏萩のしとどに濡れて地に倒れ

梅雨寒や知らぬ男と雨宿り

時ならぬ小暑の雨に祟られて

天井に雨の音する昼寝覚

昼暗き雨に零るゝ花擬宝珠

雨垂れの弾けて青葉艶なせり

滝なして青梅雨樋を溢れけり

音のなき雨にも梅の青ざめて

雨に伏す草のおもひや水無月の

青ざめて丸めて雨の実梅かな













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