テーマ:世相・時事

「新到さん、いらっしゃ~い!/その1・大きな声で存在を知らしめる」

新到の荷を枕辺に朧月 玉宗 宗門には本山のほかに日本国内や海外にもいくつかを合わせて三十ほどの修行道場がある。僧堂とも叢林とも呼ばれる。叢林とは樹木が叢がっている林という意味だが、修行僧が和合して一つの所に住んで、樹木のように静寂にまっすぐ修行に励んでいる場所を意味している。禅林とも栴檀林などとも称される。 …
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いのちの尊さに生きる

生きものの脛に傷ある涅槃かな 玉宗 女性差別問題で揺れている日本社会だが、仏道にあってはどうなんだろう。ひと昔前までは尼僧さんは格のあるお寺の住職になることができなかったことを宗門人ならば知らぬ人もおるまいし、知らぬふりをすることもできまい。現代でも宗門に於ける尼僧の相対数は低いが、今では愛知専門尼僧堂堂長でもある青山…
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コロナ後の社会?!

春立つやふらりと風の吹く方へ 玉宗  コロナ発生直後からコロナ禍での社会の変化、価値観の変質が指摘されている。命あっての物種を実感せざるを得ない状況に遭遇して、人はだれでも最低限必要なものを選択し、生きるのに無駄なものを省こうと本能的に身構える。それは一見至極当然な振る舞いに思えるが、生きるのに最低限必要なもの或いは無…
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仏道という生き方

魚は氷に仏弟子山に上りけり 玉宗 市内にある福祉施設から職員を対象にした法話の依頼があった。世に福祉産業といった名称があるのかどうか存知しないが、時代の要請のしからしむるところといった観が否めない。常識化していると云ってもよい。人間社会には様々な生き方があるのが現実である。その道に入ったならばその道の作法、宗旨、規…
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優柔不断ってどうよ?!

忠言も讒訴もならず着膨れぬ 玉宗  民放テレビで日本の首相の優柔不断ぶりを検証するが如き番組があった。出席したパレラー?コメンテーター?の全員が現今の首相を優柔不断とは認めてはいなかったようだが、テーマを主導したメインの心理学者が如何にもステレオタイプなものの捉え方であるのが少し気になった。心理学だけではないと思うが、凡そ「学…
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鰯の頭?!

寒き世に一人鈴振るばかりなり 玉宗 寒行托鉢もあと十日ばかりとなった。先日は門前から總持寺祖院僧堂の大衆一行が輪島市内の托鉢に来た。今年はコロナ感染拡大防止ということで輪島以外への遠鉢は中止となっている。例年点心供養をさせて貰っているのだが、世の会食自粛に倣って施主家での点心も中止だという。寒行で冷え切った体に施主家での点…
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無心に遊ぶ

福笑ひ笑へぬ顔となりにけり 玉宗  М1とかいう漫才を競う催しで優勝したなんとかという二人組の演技が漫才であるのかないのかといったその後の社会の反応が取り沙汰されている。漫才の定義があるのかないか、あるようでないようなことを云う識者や当事者もいたりして、問題があるとしたら那辺にあるのかないのか。どうでもいいような話では…
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祈りの力

雪掻いて無駄骨らしきもの残る 玉宗 寒行托鉢も七日を過ぎた。 礼年にない大雪で雪掻きもなんだが、托鉢して歩くにも難儀する。昨今は雪を解かすのに道路に融水装置が付けられるようになった。車には雪が解けて結構なことだが、歩道を歩く托鉢僧にはシャーベット状に融けた雪水は思いの外に冷たく、まだ裸足に草鞋で雪の上を歩いている方が…
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貧に学ぶ

  裸木となりて清々してゐたる 玉宗 「学道の人は尤も貧なるべし」という道元禅師のお示しがあります。 豊かであってはならない。「貧」であることこそそが「道」に親しむ要諦だというのです。貧しくてしかも道を思う者は、昔の賢人や後世の聖人が仰いでたっとぶところであり、仏祖や目に見えない世界の神たちのよろこばれると…
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大本山總持寺祖院復興事業完了

  能登半島地震から十四年。 今日の地元新聞に「大本山總持寺祖院復興完了」なる記事が載っていた。総工費約四十数億円を掛けての世紀の大事業であった。予期せぬ困難もあったようだが茲に復興を成し遂げられたことを同じく能登半島地震に被災し小規模ながらも再建することができた末寺住職として素直に喜びたい。總持寺だけではなく宗派と全国…
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お経って何?!

笹子来て習はぬ経を唱へけり 玉宗  先日何気にNHKの「チコちゃんに叱られる!」っていう番組を見ていたら、「お経って何?」という問い掛けにほかのタレントが答えに窮していた中で、一人駒澤大学で学んだというお笑い芸人が正解を言い当てていた。街頭でのリサーチ映像では一般人の中でも未だにお経の何たるかを弁えていないことに少なか…
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身辺ニ題

總持寺祖院亀山墓地にある二大尊並びに歴代独住禅師の墓地に板橋興宗禅師の分骨が埋骨されるということで、お声がけをして頂き、祖院監院老師はじめ山内役寮大衆と共に参拝致しました。 雪しぐれの空模様の中、読経の間はそれも止んでいましたが、終るや否や雷鳴が轟き渡りました。禅師様の獅子吼一声とも受け取らせて頂き帰山致しました。合掌。 …
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今日の以心伝心・方便現涅槃

狐火の携へてゆく風土記かな 玉宗  先日、板橋禅師の分骨が總持寺祖院に納められた。御誕生寺の新住職がわざわざ興禅寺に立ち寄って下さり、禅師の骨箱を床の間に置かせて頂き、献茶させてもらうことができた。鶴見の荼毘式には弟子の孝宗和尚が出席してくれた。遺骨に間向かうのは初めてである。私も夫人も感謝の念を新たにしたことである。…
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吾輩は猫であるのこころ

ボーナスと縁なき暮らし着膨れぬ 玉宗 吾輩は猫である。 お世話になっているお寺の住職が地元の新聞を見ていて、公務員にボーナスが出たという記事を読んだらしく、妙に落ち込んでいた。賞与っていうんですか、いつごろからの人間様の習慣なんだろうね。よくわからんが、もしかしてお盆やお正月を気前よく、気持ちよく、ひもじくない様にという…
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寺報12月号

『寺報12月号』 法輪山興禅寺・鳳来山永福寺       令和二年も師走となりました。コロナ禍の中、檀信徒の皆様にはご清寧のことと存じます。今年も様々な出会い別れ、ご縁がありました。    七月には私の受業師(得度の本師)である總持寺独住二十三世御誕生寺中興二世雲海興宗大和尚が御遷化されました。コロナ感染拡大防止…
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誕生日雑感

生きながら命枯れゆくいぼむしり 玉宗 今日11月16日が私の誕生日である。 満65歳になった。年金が戴ける年になってほくそ笑んでいたのだが、早速「介護保険料」なるものの振込用紙が送られてきて、その結構な負担金に生きる気力が萎えていく思いがしたのにはわれながら予想外な心理だった。 介護の世話になる日のための担保と…
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無事是貴人 

山眠りものみな遠くなりにけり 玉宗 願い事なんてしない方がいいのじゃないかと思うことがあります。一見願いが叶ったり叶わなかったりしたことも、時が過ぎれば糾える縄の如き次の因縁を展開します。願いが叶ったと言っては有頂天になり、大事なものを忘れ恩を忘れてしまう愚かさの繰り返しではなかったのかと。 畢竟、ものご…
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小さなお葬式

死ぬる世の今どのあたり秋惜しむ 玉宗  最近とみに目や耳にする「小さなお葬式」という耳触りの良いキャッチコピーやコマーシャル。私などは正直なところ宗教界から何の反応もないのが不思議でならない。少なくとも正式な見解を見たことも聞いたこともない。  我が寺などは掛け値なしの零細寺院。そんなお坊さんの立ち位置から批判を…
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お寺の公益性問題

落葉掃くことより習ひ始めけり 玉宗  仏教界で公益性の問題をめぐる議論が盛んになったのは、行政による公益法人制度改革があったからで、この制度改革が宗教法人にも及び、何か公益にかなう活動をしていないと「公益性に欠ける」とされ、宗教法人課税の議論が必ず出てくる。嘗て『アエラ』誌上で洗建氏がこの問題について次のような注目すべき意…
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コロナ終息祈願祈祷法要顛末

勤行や雁がね寒きあさぼらけ 玉宗 永福寺の恒例秋の観音祈願祭が無事終了。 弟子に住持位を譲ってから法要の導師をさせていたのだが、今年は隠居である私が修行した。それには二つ訳があった。 一つはコロナ終息を祈願する法要をどうしても私の作法でやりたかったからである。今年の五月の朝の勤行で「大般若経理趣分」の真読を続けてい…
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学術会議論争?!

汝がために摘む撫子ぞ命がけ 玉宗  恥ずかしながら、菅総理のお陰で学術会議なるものが日本にあることをこの年になるまで知らなかった。ホームページには凡そ以下のような事項が掲示されている。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 〈 日本学術会議は、科学が文化国家の基礎であるという確信の下、…
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人間らしさもいいけれど

随分と生きて来たよな芒かな 玉宗     「つまづいたっていいじゃないか にんげんだもの」 詩人にして書家の故・相田みつを氏の言葉である。相田氏の詳細な生涯は存知していないが、死後その作品を御長子が美術館などに所蔵し、著作権管理をしているらしい。 私は以前からこの言葉にどこか引っかかるものがあることを誤魔化せ…
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偏見を越える一歩

コスモスを吹く風だれも咎めざる 玉宗  先日NHKテレビで日本で暮らしている黒人二世の若者たちが受けている差別、偏見の現状を紹介する番組があって、いくつかの気付きや反省させられるところがあった。  見た目で人を判断するなという言葉をよく耳にも口にもするのだが、実際のところ人は徹頭徹尾見た目だけで人間関係の対応をし…
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数奇な人生?!

生き死にのいづれ淋しき曼殊沙華 玉宗      左から実兄、八百屋の倅、実妹、そして私。兄とは二つ違い。妹も二つ違い。八百屋の倅は妹と同い年。昭和40年頃だろう。  長男でもあった兄は勉強はさほど得意には見えなかったが、運動神経がよくバスケットの主将をつとめたりしていた。誰に似たのか正義感が強く…
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『寺 報 九月号』  法輪山興禅寺・鳳来山永福寺 

森の子が笛吹く猿の腰掛に 玉宗 「宗教」という語は、幕末期に翻訳されたものですが、「再び結びつける」という意味があるそうで、そこから、神と人を再び結びつけることと理解されていました。 「神と人を再び結びつける」とは「神の手元を離れた人間」がいるということです。「宗教は阿片だ」と批判する人がいます。然し、「宗教」が…
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韜晦の系譜・あるがままに生きる禅者たち

浮遊せる花のあかるさ秋桜 玉宗 先ほど亡くなられた板橋興宗大和尚が良寛を慕っていたことは有名だが、ならば、どうして「禅師」という権威、地位に就いたのか。 師匠はその修行時代の若い頃から、宗門に於ける良寛の再発見、再確認を論文などでも提言しておられたのである。それは宗門に於ける「悟」の再確認という文脈の中で語られている…
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ひたすらなるもの 

秋蝶来それどころではなきやうに 玉宗 世に「無くて七癖」と云われます。 癖にも様々あります。迷いたがる癖、悟りたがる癖。私という訳の分かったような解らない世界に拘りたがる癖、自分持ちにしたがる抜き難い癖。人間には、今という生きているここの事実に様々な思いを持ち込む癖があります。まっさらな今の様子に着色し、或いは色…
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ままごとのこころ

盆棚のままごとなしてしつらへり 玉宗 結論を先に言えば、仏事はままごとである。人生はままごとである。諸行無常を生きるとは、ままごとである。というのが私の実感である。  ままごと(飯事)とは、幼児の遊びの一種。おままごとともいう。分類上はごっこ遊びの一種と考えられており、身の回り人間によって営まれる家庭を模した遊び…
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面影の人

野に下り紫濃ゆき葛の花 玉宗 先日13日朝刊の北国新聞紙上に「板橋興宗禅師をしのんで」という寄稿文を載せて戴いた。以下のようなものである。私にしては分かり易い文章だったらしく、多くの方々から、感動やら感謝やらのお言葉をかけて戴いた。當に、弔句にある如く、「面影の人」なってしまわれたのであるが、生死一如。わが命がそうであ…
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食いしん坊さん!

芋の葉も赤子包めるほどとなり 玉宗  世に五欲と呼ばれる本能的とも言える欲望がある。色欲、食欲、睡眠欲、名誉欲、財欲の五つ。細かく分類すればもっとあるのだろうが、要するに生きていく力、ダイナモの要素であると言ってもそう目くじらを立てて叱られることもあるまいと思う。 私はどちらかと言えば「食いしん坊」と呼ばれて育っ…
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