テーマ:句集

黒田杏子第一句集『木の椅子』

黒田杏子第一句集『木の椅子』増補新装版(コールサック社・定価二千円)を頂戴した。 知る人ぞ知る彼の第一句集である。ときに氏は43歳。その清新な俳句が飯田龍太、鈴木真砂女、森澄雄、野沢節子、細見綾子ら、時の重鎮たちの注目を浴び一躍俳句界の新星として躍り出て、だれも予想しなかった協会新人賞やら現代俳句女流賞を受賞したという句集…
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夢の力・喜夫第二句集『潜伏期』

「ブックカバーチャレンジ八冊目」 橋本喜夫第二句集『潜伏期』発行所株・書肆アルス 橋本喜夫(はしもと・よしお) 昭和32年北海道霧多布生まれ 平成10年「雪華」入会 平成11年「銀化」入会 平成28年「雪華」主宰継承 集中から感銘句をいくつか。 降る雪のたやすく過去となりにけり 喜夫 地…
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生前遺句集?!『安居抄六千句』のこと

市堀玉宗著第三句集『安居抄六千句』邑書林販売価格  1,620円(税込)http://youshorinshop.com/?pid=91226737 「平成の小林一茶!市堀玉宗が嘯く第三句集」と自ら銘打って刊行した第三句集。五年前になるんだね。いい年だな。第二句集から十五年近くになっている。その間、能登半島地震に被災し…
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幻の第二句集『面目』のこと

市堀玉宗著第二句集『面目』 第一句集ではいろんな意味で心残りやらあり余る思いがあったせいか、五年後に上梓した第二句集は作者としては渾身の作品であるという自惚れが強かった。序文もなし。帯文には自分勝手な文章を載せて意気揚々たるもの。 然し、結果は芳しくなく、協会新人賞の候補にはなったが掠りもしなかったというのが実際のところ。惨…
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片山由美子第六句集『飛英』

雨ふれば雨の香りにもみづれる 玉宗 片山由美子第六句集『飛英』が角川書店より出版された。 以前からその人柄の誠実にしてニュートラルな雰囲気に好感を抱いてきた私であるが、『飛英』の「あとがき」を読んで、尚さらにその感が強くなった。氏の人生観、俳句観を垣間見る思いがする。煩を厭わず、勝手ながらその「あとがき」にある作者の…
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今日の羊頭狗肉・句集始末記

つはぶきの花かがよへるひかりかな 玉宗 さて、わが第三句集『安居抄六千句』であるが、当初ベストセラーを夢見ているなどと豪語し妄想していたわけであるが、現実は甘くなく、私の手元に戴いた500冊を捌いてお仕舞いとはなっている次第。 先日、所属しいる結社の主宰から句集刊行の反響を尋ねられたのであるが、あまりの反響のなさに返答に…
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今日の釣月耕雲・『ムジカ』という大衆文藝誌(葛原りょうの世界)

くわりんの実とつて付けたるごとくして 玉宗 大衆文藝誌『ムジカ』2015.VOL・03が発売された。 代表・編集長である葛原りょう氏が立ちあげたものである。「葛原りょう」と云えば知る人ぞ知る、絶叫詩人でもある。先日短歌集で2015年 日本一行詩大賞新人賞を受賞され、愈々佳境の感がある。『ムジカ』には詩、短歌、俳句…
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今日の自画自賛・句集評紹介なんど

ハンカチはほとんどお洒落小鳥来る 玉宗 ○東京 丹羽真一氏評 冠省『安居抄六千句』ご恵贈有難うございます。 『安居抄六千句』という文字通り大作労作の発想に度肝を抜かれました。すばらしい企画力です。これだけ多くをい一皿に盛り込むと内容が薄まるかと思いきや、さにあらず。多種多様というか多芸多才というか、俳句という土…
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今日の有頂天・明快に生きる

霧の村抜けて兜太に会ひにゆく 玉宗 句集『安居抄六千句』を数人の俳人に送らせて戴いたのだが、先日、金子兜太先生から葉書の礼状が届いた。 俳句より帯文が気にいったのかと思ったのだが、最後に「ますます明快に」という言葉でわが意を得たりの感がある。 私は金子先生の俳句の弟子ではないが、坊さんになる以前からの出会いであ…
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句集『安居抄六千句』べストセラーへの道

あぢさゐのやがて消えゆくけふのいろ 玉宗 さて、いつの間にか手持ちの句集が半分以下になってしまった。 営業的にはなんか狐に抓まれたみたいな感じで、贈呈がかなりの数に上り、採算的には今のところ赤字である。 昨日なんかは、県立図書館から句集を寄付してもらえないかという電話。図書館というのは自分で購入することはしないんだ…
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今日の試行錯誤・非常識なる句集『安居抄六千句』?!

桔梗やふたりで生きてきた朝の 玉宗 「なんでこんな句集を出したの?」 わが結社「栴檀」辻恵美子主宰の第一声である。 責めているようで、呆れているようで、驚いているようで、称賛しているようで、或いは責めていないようで、呆れていないようで、驚いていないようで、称賛していないようで、顔が見えない分、その真意を測りかね…
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今日の応病与薬・眠れない夜のために

うつろなるものの漲る夏日かな 玉宗 わが第三句集『安居抄六千句』の校正に携わってくれた明日の花さんがいみじくも「安居抄」ではなく「安眠抄」といいたくなるほどの眠気に襲われたと告白してくれた。まさしく、作者である私も何度も確認作業したのだが、そのたびに睡魔に襲われ、遅々として選句確認作業は進まなかったのである。終いには、…
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今日の営業・「安居抄六千句」を読むコツ?!

月見草沖なだらかにやすらけく 玉宗 わが句集に限らないとは思うのだが、なにごともじっくり読むに越したことはない。慌てないで読んでほしい。ましてや六千句である。先は長い。かといって、一字一句に躓いたり拘ったり、重箱の隅をつつくようなことはしないでほしいとも願っている。それには私なりの言い訳、譲れない俳句に関わることへの偏…
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今日の営業・句集『安居抄六千句」はお買い得です!

ふり返る蟻がゐぬかと見てをりぬ 玉宗 この句集は「雪安居」「面目」に続く私の第三句集となります。 平成十五年以後の約一万五千句の中から六千句を選びました。四季に分けてありますが時系列という訳でもありません。一ページに二十句づつ。それぞれタイトルを付してあります。タイトルごとに一作品として鑑賞するのもありです。タイ…
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今日の妄想・『安居抄六千句』がベストセラーに?!

喉みせてひかり吐き出す海芋かな 玉宗 今回の句集出版に当たって、邑書林代表の島田牙城氏とのやりとりの中で、「この句集がベストセラーになればいいなあと本気で思っているんですよ」みたいなことを口にした私。妄想は妄想に違いはないのだが、言わば本気の妄想である。 一般的に句集と云えば自費出版が大勢で、ベストセラー云々など…
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今日の営業・市堀玉宗句集『安居抄六千句』刊行!販売開始!

生前に句集一冊雲の峰 玉宗 私事ながら、待望の第三句集『安居抄六千句』が邑書林から販売されます。 邑書林 〈http://youshorinshop.com/?pid=91226737〉 市堀玉宗第三句集 安居抄六千句 [著者の言葉] 俳句を理解しようとしないでください。 木を見て森を見ず。…
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辻恵美子句集『帆翔』

ぼうたんに屈みて同じ風にゐる 恵美子 私も所属している俳誌「栴檀」主宰・辻恵美子氏の第三句集『帆翔』(角川俳句叢書)が刊行された。平成二十一年から二十五年までの作品を季別構成に抄出したものになっている。この間、死は母の闘病と死、そして娘の出産など人生の流れがあった。著者の略歴は以下のようなものである。 辻 恵美子 (…
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俳句の面白さとは何か?仲寒蝉句集『巨石文明』

ふて寝してゐるとも見えて涅槃像 仲寒蝉 角川俳句賞受賞作家にして「里」同人、仲寒蟬氏が第二句集『巨石文明』(角川学芸出版)を上梓された。一読、思わず立ち止まらせる独自の俳句的発見、把握といったものに満ちている。中でも、「おまけ」として載せられた「朗読火山俳作品集」なる一群はその面白さに思わず引き込まれてしまう…
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黒田杏子第六句集『銀河山河』

狼に黒田杏子がついて来た 玉宗 ↑の写真は数年前、再建なった興禅寺を金子兜太先生と黒田杏子先生が訪れて下さった折りのものである。 杏子先生は今回、角川学芸出版から第六句集『銀河山河』を発行された。2011年に第五句集『日光月光』で蛇笏賞を受賞されている。以後の平成22年から25年の作品6百句が収められている。 自在…
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男波弘志句集『瀉瓶』・写生と軽み

蝋梅のひらかむとして匂ひ立ち 玉宗 男波弘志句集『瀉瓶しゃびょう』(田工房発行・頒価壱萬円)を戴いた。 七百句以上に及ぶ作品の中から敢えて五句。 曼珠沙華足の裏から淋しくなる 船となり椅子となる木や春の星 畦高し師にきさらぎの句の多く 鳥雲に神を差し出す丘が見え 臍の緒だか石だかなんだかてのひらに や…
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辻恵美子自註句集

三十代終る幾つも螢見て 辻恵美子  「栴檀」主宰・辻恵美子自註句集(昭和46年から平成20年までの作品300句)には「実につく俳句の面白さ」に満ち溢れている。掲句は三十代が終らんとする感慨を螢の乱舞の中で捉えたもの。還暦を過ぎた氏の作品から敢えてこの句を取り上げたのには、好奇心旺盛な作者の面目が如実に窺えるからであるし、そ…
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小池康生第一句集『旧の渚』・人柄との出会い

昼顔の聞きしは誰がため息ぞ 玉宗 「銀化」同人小池康生氏の第一句集『旧の渚』(ふらんす堂発行)を読んだ。私とほぼ同年代の氏は大阪出身である。櫂未知子氏が跋文で小池氏の俳句が大阪人らしからぬ含羞の賜であるかのような評をされている。見当違いとも思えないが、さて本人はそのような評価を貰ってどんな思いでいるのか多少気にかかると…
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ある遺句集・鳥毛正明句集『花浄土』

生涯に遺句集一つ花は葉に 玉宗 白木蓮玉宗と立つ地震のあと  正明 鳥毛正明という石川県珠洲市の俳人が今年1月15日に亡くなった。亨年72歳。 俳句結社「風」同人を経て「白山」同人。「風港」同人。「風」の先輩同人であった。ざっくばらんで面倒見もよく、「風」終刊のあとは地元で創刊した「風港」創刊同人として、編集・総務…
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俳人協会新人賞・三者三様の世界管見

かざらないことばよかりし桃の花 玉宗 俳人協会の本年度の新人賞大賞句集が発表された。選考対象句集14編から以下の3氏の句集が選出された。選者は5人。野中亮介、小澤實、今井聖、島谷征良、山本洋子の各氏である。新人賞は句集としての完成度、充実度もさることながら、作品・作者に将来性を探るといった視点も見逃されないのだろう。佳句は…
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坊城俊樹の俳句・句集『日月星辰』

如月のこころもとなき星ばかり 玉宗 「花鳥」主宰・坊城俊樹の第三句集『日月星辰』(飯塚書店発行)を読ませて戴いた。 ほぼ同年代である氏とは能登の俳句大会などで選者として席を同じくしたことが何度かある。永福寺にある虚子の句碑がご縁で叔母さんにあたる稲畑汀子氏と来寺された以来の知己でもある。 知っての通り、氏は高浜虚子を曾…
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言葉にならないけはいのようなもの・片山由美子第五句集『香雨』

冬終るしづかな海を見てゐたり 玉宗 今年度の俳人協会賞を受賞した片山由美子氏の第五句集『香雨』を取り上げて能登の田舎俳人が管見したい。 現在「狩」副主宰である片山氏が俳人鷹羽狩行氏に師事し、その薫陶を受けていることは周知の事実であろう。過去に第五回俳句研究賞や俳人協会評論賞を受賞するなど、実作、評論ともに俳壇に於ける才女…
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読み継がれる俳人『再読・波多野爽波』

着脹れて聊か恃むところあり 玉宗 邑書林発行の読み継がれる俳人叢書の第一巻として『再読・波多野爽波』が刊行された。 波多野爽波の名と共に、併せて「俳句スポーツ説」なるものの存在を知ってはいたが、このような企画でもなかったら私のような怠惰なものには氏の俳句にも、その拠って立つ俳論に巡り合うこともなかっっただろう。そういう意…
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山田露結句集『ホームスウィートホーム』鑑賞

少年が守る夜伽の大焚火 玉宗 俳句結社「銀化」同人の山田露結氏より第一句集『ホームスウィートホーム』新撰俳句叢書(邑書林発行)をご寄贈戴いた。跋文は「銀化」主宰中原道夫氏。装画は御中虫氏。付録として「悲しい大蛇・14句」があり西原天気氏が解説をしている。 「銀化」には私も一時会員だったこともあり、その句風といったもの…
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昭和遥かなり・・・田中哲也遺句集『水馬』

天上を行つたり来たり龍の玉 玉宗 俳誌「小熊座」同人でもあった田中哲也氏の遺句集『水馬』 を夫人の田中マサ子氏より贈呈して頂いた。 『水馬』は平成14年に上梓した『碍子』に続く第二句集である。哲也氏は平成21年8月に逝去されており、夫人と故人の友人達の協力で発行に至ったらしい。 「小熊座」と言えば佐藤鬼房氏の系譜を…
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句集を持って街へ出よう?!高山れおな句集『俳諧曽我』管見

仏飯は湯気立て山は眠りをる 玉宗 現代俳句の旗手の一人である高山れおな氏(1968年生れ)より第三句集『俳諧曽我』<書肆絵と本発行・限定四百部>を御寄贈戴いた。 ツイッターでその装丁の規格外の発想が評判になっていたのは知っていたが、実際に落手して、思わずお買い得感に浸ったことは事実である。頒価三千円は決して高くはない…
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