テーマ:ボランテイア支援友の会

震災孤児

寒くて寒くて月の表にゐるごとし 玉宗 東日本大震災によって千五百人以上の孤児が生まれた現実が報道された。 その殆どは父や母や家族を浚っていった津波災禍と同じ現場と時間を体験していたのではなかろうか。それまで体験したことのない精神的衝撃があったに違いない。彼らの無垢なこころに刻まれ、闇となって背負うことになったその傷跡を思…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

お坊さんという被災者

亀の鳴く世に遺されしものばかり 玉宗 東日本大震災では未だ行方不明の方々が多くおられる。その中にはお坊さんもいる。どうしたことか、お寺の被災状況がマスコミでは余り話題に上らない。 実は曹洞宗宗門だけでも未だに寺院の被災状況が把握し切れいていない。人の噂では50棟以上のお寺が全壊したたのではないかというものもある。亡く…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

新創世記・生存の可能性・人間はどこまで共感し合えるのか?!

哀しき世におろおろ青き踏むばかり 玉宗 今、話題の白熱授業で有名なサンデル教授。先日NHK総合テレビで”マイケル・サンデル 究極の選択「大震災特別講義~私たちはどう生きるべきか~」 ”という番組が放送されていた。 3月11日の東日本大震災という未曾有の災難に見舞われた日本人。その苦しみの中で、多くの人々が、途方に暮れ…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

ある被災者の言葉・「眼は臆病、手は鬼」

腸に染みる恩愛初桜 玉宗 今回の東北沖大地震の被災地である三陸地方は全国有数の漁業立県が連なっている。先日、報道の中で一漁村の漁師さんが地震と津波による後片付けをしている映像が伝えられていた。人生の大半を海とともに生きてきたであろうこの漁師さんは黙々と作業をしている手を休めることもなく、復興への感想を尋ねられて次のよう…
トラックバック:0
コメント:3

続きを読むread more

天の邪鬼はだれだ?!・「山椒魚は悲しんだ」

水仙のこの一徹の香を愛す 玉宗 井伏鱒二の小説『山椒魚』は中学か高校のときの教科書に出ていたと記憶しているのだが、最後に漏らす登場人物の呟き「今でもべつにお前のことをおこってはいないんだ」が未だに忘れられないでいる。 小説の書き出しは次のようなものである。  山椒魚は悲しんだ。 彼は彼の棲家である岩屋から…
トラックバック:0
コメント:3

続きを読むread more

雪割草の咲くお寺

雪割草に屈む呼び止められしごと 玉宗 昨年の春に興禅寺の境内に植え付けた雪割草が咲いた。200株植えたのだが、花を咲かせた数は今のところ50株ほどである。土を選ぶらしいことは聞いていたので、全滅するのではないかと危惧していたのだが、2割強が花を咲かせてくれた。能登半島地震に被災したとき、春になれば花を咲かせるという自然…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

お坊さんは被災者のために何ができるか?!

寄居虫と子供が覗く忘れ潮 玉宗 輪島市門前町の曹洞宗大本山總持寺祖院の雲水さん達12人が23日、輪島市内で東日本大震災の義援金を募る托鉢を行った記事が地元の北国新聞夕刊に載っていた。祖院は能登半島地震で殆どの伽藍に被害を受け、現在復旧工事が施されている最中である。復旧に際しては全国の宗門寺院は勿論、多くの一般檀信徒から…
トラックバック:0
コメント:5

続きを読むread more

被災された方々へ贈る言葉・「遠いから歩く」

陸にゐる家族を思ひ若布刈舟 玉宗 3月11日に起きた東北関東沖大地震に被災され、全てを無くし、復興の途につかれた方々へ、以前の記事であるが、その後の気づきを推敲補填した以下の文章を贈りたいと思う。仏弟子として、同じ地震の被災者として、人間として、今の私にお掛けできる精一杯の言葉です。 「遠いから歩く」 これ…
トラックバック:0
コメント:6

続きを読むread more

莫妄想/神も仏もない現実

椨大樹春の日差しを零しけり 玉宗 今回の東日本巨大地震の凄惨な被災状況を見るにつけ、聞くにつけ「神も仏もないのか」という嘆きの声を耳にする。被災地には涙なくしては語れない様々な人生の断絶、悲劇、訣別、非情が溢れている。そこには、天の采配の悪意しかないかの如くでもあろう。「神も仏もない」という嗟嘆。それはこの世の地上に遺…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

興禅寺涅槃会法要、東北関東沖大震災被災者供養諷経併修

地獄絵図見てきて涅槃図の前に 玉宗 興禅寺の涅槃会法要が十三日午前十時から行われた。 晴天に恵まれ、多くの参拝者で賑わった。総持寺祖院専門僧堂からも雲水さん四名の随喜を頂く。 法要次第は当初、涅槃会正当諷経と参拝者各家先祖代々供養の二つの予定であったが、三月十一日に起った、東北関東沖大震災による罹災横死者各霊位供養…
トラックバック:0
コメント:7

続きを読むread more

地震お見舞い申し上げます。

このたびの東北地方太平洋沖地震で被害を受けた方々に心よりお見舞い申し上げます。 国内観測史上最大のM8・8という大地震に遭遇してしまいました。大津波、原発の被害、大規模火災、土砂崩れ、交通渋滞、帰宅難民など、これまでにない状況が続いています。余震のある中で、非難生活を余儀なくされている多くの方々には心痛極まりないことでありましょう。ど…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

「不良ボランティアが社会を変える」村井雅清の生き方

開け放つ仏間に通ふ雪解風 玉宗 能登半島地震で助言や支援をしていただいた村井雅清さんの還暦を祝って、関係者が実行委員会となって「村井雅清還暦プロジェクト」を立ち上げた。その一環として「不良ボランテイアが社会を変える」と題した講演録と主とした本を刊行し、私の手元にも一冊送っていただいた。 村井氏のプロフィールを御紹介し…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

「無事」・能登半島地震から三年過ぎて

朧夜の妻と交せる死後のこと  玉宗 「無事」 平成19年3月25日に起きた能登半島地震から今日で3年が過ぎようとしている。 発生時刻の午前9時42分に合わせて妻と二人で般若心経一巻を読経し、被災者並びに興禅寺再建支援者への回向をする。 輪島市内でもいくつか記念行事が行われたようだ。 今夕も、興禅寺の目の…
トラックバック:1
コメント:6

続きを読むread more

仏教タイムス巻頭コラム・再掲

春草に坐れば見ゆる遠つ国よ  玉宗 「再生への道」               曹洞宗法輪山興禅寺住職 市堀玉宗 1「能登半島地震」 平成十九年三月二十五日午前九時四十二分、後日能登半島地震と名付けられた震度六強の地震に見まわれ、興禅寺はあっけなく倒壊した。 その日は総持寺通りで「雪割草まつり」の催事…
トラックバック:0
コメント:1

続きを読むread more

無常観・有為の奥山いつ越える?

クロツカスいきなり咲いてごめんなさい  玉宗 私も関わっている「災害ボランテイア支援友の会」宛に、「全日本仏教婦人連盟」から組織の運動の一環である「花の種運動」のパンフレットが送られて来た。仏教行事である「花まつり」にあわせて「花の種」を配布しているのだという。花々に心通わせ、思いやりの気持ちを子供たちに育ててほしいと…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

忘れたいこと・忘れたくないこと

花冷えの空の下にて被災せり  玉宗 能登の浄土真宗寺院が震災復興を目的とした「二十五日講」というボランテイア活動をされている。 「25日」と云えば、能登半島地震被災の3月25日に因んでの事であることは被災者ならば容易に察しがつくことだろう。私が立ち上げた「災害ボランテイア支援友の会」の会員でもある真宗寺院の方もメンバ…
トラックバック:0
コメント:6

続きを読むread more

仏教タイムス巻頭コラム

慰みに摘みし春子や手に余る  玉宗 仏教タイムス巻頭コラム 『再生への道』 第10・最終回 「再生・自立とは」 真の自立とは孤立ではなかろう。 己を生かすには同じほどの自然さで人を生かさなければならない。それは人間各々が抱えているいのちの真相であり、主義主張以前の極めてあたりまえの事実ではないか。支えられる方…
トラックバック:0
コメント:5

続きを読むread more

一人きり・二人きり

雛飾る妻との暮らし二人きり  玉宗 雛祭りにはまだ日があるのだが、妻は例年今頃になるとウキウキとお雛様を飾り始める。 私達夫婦にとって長女は初めて授かった子供であった。男親である私も長女が産まれた際の感激を忘れない。一子を授かった喜びと重圧感にオロオロしていたものだ。命名にあたっても、神様でもない私が、この子…
トラックバック:0
コメント:9

続きを読むread more

担雪填井・無駄を堂々とやる

出し抜けに春を探しに行くといふ  玉宗 担雪填井 雪を担って井を填む(ゆきをになってせいをうずむ)という禅語がある。井戸を雪で埋めようとするような無駄なこと、無駄な努力に解するのが一般である。以前記事にした「画餅」と似たようなものであるが、ちょっと切り口が違う。 無駄な話はしない。無駄なことはしない。無…
トラックバック:0
コメント:7

続きを読むread more

神様のいじわる・阪神大震災15年

水洟や仏となるも易からず  玉宗  NHK・14日午後10時「かみさまのいじわる~神戸 幼き被災者の震災15年~」 (総合)は、神戸市長田区で被災した子どもたちの文集に焦点を当てていた。被災直後に書いた幼いころの作文と現在の彼らがつづる新たな文章を対比し、年月の重みを浮き彫りにするというものだった。 「かみさまの…
トラックバック:1
コメント:10

続きを読むread more

どっちでもいいじゃん。

人日の朝粥に眉濡らしけり  玉宗 「門松や注連飾りを外す日はいつ?」 妻は15日だと言う。私は7日だと思っていた。 「お父さんはなんでもせっかちだから、そんな筈ないわ。」 「15日までなんて長すぎるじゃろ。笹も松もなんもかも、みな見る影もなく萎れてしまっているじゃん。ありえないよ。」 「お父…
トラックバック:0
コメント:9

続きを読むread more

一年を振り返って その2・出会い

いつまでも洟垂れ小僧冬鴎  玉宗 今年一年の出会い・ご縁を振り返ってみよう。 1月 年頭詣り。寒中再建勧進托鉢。 神戸で阪神大震災の日を過ごす。ボランテイア関係の依頼で講演や区民との会合。震災後14年を経た神戸の復興への逞しさを感じる一方で、未だに被災者の心に翳するものを垣間見たように感じた。私などは…
トラックバック:0
コメント:6

続きを読むread more