テーマ:托鉢あれこれ

三日坊主についての一考察?!

寒くて寒くて月の表にゐる如し 玉宗 お坊さんになって三十数年、托鉢をしない年はなかった。住職となっても三十年約一か月間の寒行托鉢を続けてきた。自慢している訳ではない。われながら飽きもせず、投げ出すこともなく続けてこられたことへ感慨深いものがあるのをごまかせない。不思議な思いと言ったほうが近い。われながら予想外のことではある…
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自己という実物に生きる

明日もまた生きるつもりの火を埋む 玉宗 実物とは何か?仏道は実物で生きる事だとはどういうことか?なぜ実物で生きなければならないのか?   善悪の基準も世法と仏法では自ずから様子が変わってくる。そこには先行事項としてどうしたら一度きりの人生を、一期一会の命をぶれないで生き切ることができるだろうかという実存の自問自答…
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生きるコツ「無駄骨を折る」

雪掻いて無駄骨らしこもの残る 玉宗 「担雪填井」 雪を担って井を填む(ゆきをになってせいをうずむ)という禅語がある。 井戸を雪で埋めようとするような無駄なこと、無駄な努力に解するのが一般である。 無駄な話はしない。無駄なことはしない。無駄なものは食べない。無駄な人には近づかない。無駄な金は施さない。と…
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飯田龍太の世界

蒼ざめて雪の夕べは来たりけり 玉宗 飯田龍太の句で忘れられない作品がある。 雪の日暮れはいくたびも読む文のごとし 龍太 雪の夕べはまさに龍太の作品世界そのものだったことに気付かされ、その感性に驚かされもしたものだった。いろんな解釈で受け取られるだろうが、雪降る日暮れ、或いは雪の積っている夕べの雰囲気…
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初観音雑感

鳥が来ぬかと雪見障子を上げにけり 玉宗 昨日は輪島市光浦地区にある観音堂に於いて初観音のお勤めがあった。 海岸沿いの漁師町でもあるこの地区でお護りしてきだ観音様で、その昔前浜に流れ着いた仏さまを代々守り続けて今に至っているという。檀家ではないのだが、年に一度一月十八日に永福寺の住職がお堂に上り読経と法話をしてきた。参拝者…
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人間の尊厳とは?!

寒禽の零し翔ちたる梢の雪 玉宗 寒行托鉢も二週間。昨日は一日雨もよいであった。寒の雨である。 とある家で喜捨を受けて思いもかけないことがあった。丁寧に封筒に包んであったお布施を渡されて、いつものように回向をした。その回向が終わらぬうちに施主の様子がどうもおかしいことに気づいた。見れば涙を拭っている。泣いているのだった。齢…
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格差社会?!

雪晴や梢の雫も甘からむ 玉宗 我々は「格差社会」に生きている。 「格差社会とは、ある基準をもって人間社会の構成員を階層化した際に、階層間格差が大きく、階層間の遷移が不能もしくは困難である(つまり社会的地位の変化が困難、社会移動が少なく閉鎖性が強い)状態が存在する社会であり、社会問題の一つとして考えられている。(W…
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なぜ俳句を作るのか?

暁の声やだれ彼雪下し 玉宗 時々、いったい何のために実利にもならぬ俳句を作り続けるのであろうかと思うことがある。 嘗て、H氏賞選考委員も務めた「風」同人の西垣脩氏は次のようなことを言った。 「句をつくるということは、日常性に垂直な精神の軸を立てその場に刻々の自己を確認する操作であって、人間として生きるために…
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晩冬雑感

山里はおねしょのにほひ冬深み 玉宗 そろそろと松も納めの頃とはなった。 寒行托鉢も十日目。例年らしからぬ大寒前の大雪も峠を越えたようだ。屋根からのしづり雪もしばらくは山となったままで残ることであろう。雪は放って置いても跡形もなく消えてなくなるもんではあるが、消えぬ限りは嵩張ることこの上ない。雪掻きをするたびに残る無駄…
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生きるコツ?!

雪掻いて無駄骨らしきもの残る 玉宗 寒波襲来で輪島も数年来の大雪となった。一晩で四五十センチは積もったようだ。 昨日は朝六時頃から永福寺での雪掻き。法事が予定されていたので門前の興禅寺に移動。出かける前に山のように積まれた雪を掻く。興禅寺は屋根に雪止めを付けていないので次から次とや根雪が軒下に落ちて山となる。出入り口にし…
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わが家の典座風景

生きて来し二人の月日雑煮椀 玉宗 今まさに雑煮を食べんとしてるの図であるが、腹いっぱいにして托鉢に出かけようとしているいつもの風景。 それにしてもわが夫人の雑煮は味が薄い。減塩?にしても白湯に餅を入れ、ちゃちゃっと海苔や菜っぱをいれているだけとしか思えんのだが、夫人に言わせると餅自体の出汁が出ているのだと訳の分からん…
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異形衆?!

松取るに子の手を借りる小正月 玉宗 輪島市内を托鉢していると国の重要無形民俗文化財に指定されている「面様年頭」に出くわす。十四日と二十日にの二度に亘って行われている室町時代から伝われるとされる小正月の神事で、この日を迎えないと松飾りが取れないといわれている。 輪島市の観光情報によると、400年以上前から輪島崎町と…
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網代笠の向うに見える世界

見えずとも仏へつづく雪の道 玉宗 寒行托鉢5日目。 寺に入って以来三十年年以上続けている寒行托鉢。毎日市内を3時間から4時間ほど歩いている。歩く道程は決まっており、殆ど眼を瞑っても歩ける。冗談ではなく夢にまで見たこともある。路地の隅々まで知り尽くしていると言ってもいい。私の托鉢は「流す」と呼ばれるやり方で、お経を低声に詠…
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もの足りないままに生きる

葉牡丹の花とふには大袈裟な 玉宗 良寛様に次の様な詩がある。 生涯懶立身 騰騰任天真 嚢中三升米 炉辺一束薪 誰問迷悟跡 何知名利塵 夜雨草庵裡 雙脚等間伸 欲望との間の取り方といったものは人それぞれの様子があろう。ここには「等間」という言葉からも察せられる良寛…
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寺報一月号  

艫綱に積む雪五寸港 玉宗   新年あけましておめでとうございます。 平成も三十年となり、来年には天皇退位に伴い元号が変わります。 さて、平成後の世の中はどのような社会に向かっていくのでしょうか。 世界情勢を見るにつけて少なからざる不安が湧いてまいります。 然し、世の中の有為転変は人類有史以来のことではあ…
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寒中托鉢始まります!!

鉄鉢の向かうに続く雪野かな 玉宗 今年は五日が小寒、寒の入り。 寒中托鉢初日。節分まで続く行持であり、先のことを心配しだすと埒もないので日々脚下を踏みしめ、味わいながらやっていこうと思っている。先代は還暦まで寒中托鉢を続けたが、吾輩は今年六十二歳になるが、今のところリタイヤするつもりもない。叶うことなら死ぬまでやり通…
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土の恵み、天の采配、人の真心

總持寺の大根托鉢みぞれがち 玉宗 今日は大本山總持寺祖院の大根托鉢である。 例年のことながら大根托鉢の頃は天候不順な時節でもある。大根が太り収穫するころともなると初冬のはっきりしない空模様である。そんな空の下での大根托鉢。僧堂で一年賄えるほどの大根を喜捨していただく伝統行持。布施行ではあるが、御金を戴くのとはまた違った有…
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今日の羊頭狗肉・等三輪空寂という御利益

雪安居雪降る音に目覚めつゝ 玉宗 寒行托鉢も残り一週間となった。 今日まで風邪もひかずになんとかやり通している。還暦となってやれるものかどうか、途中でへこたれるのではと我ながら危ぶんでいたのではあるが、まあ、なんとか続いている。先日の大雪で道の状態が悪くなり、足の裏に肉刺ができたようである。初めてのことだ。 毎日三…
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今日の威儀即仏法・吹けば飛ぶやうなお坊さん?!

大寒と思へり橋を渡るとき 玉宗 昨日は今冬一番の吹雪といってよい天候の中を歩いた。鈴の音も掻き消され、網代傘も吹き飛ばされそうだった。それでなくとも輪島は風が強い。日本海からの強風は半端ないといってよい。そのような厳しい自然環境の中で輪島崎や海士町などの漁師町は軒を寄せ合うように家並が続いている。そんな町の路地を毎年同じよ…
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今日の羊頭狗肉・托鉢という清浄行

今の世に銭乞ひ歩くしぐれかな 玉宗 今年の寒の入りは一月六日でしたね。 恒例の一人寒中托鉢も今日で11日目を過ぎた。昨日は大本山總持寺僧堂の一行が輪島市内を托鉢し、今年も中食をわが永福寺で点心供養させていただいた。倅が安居中ということもあるが、骨山ながら本山直末に名を連ねている地元寺院としては、心ばかりの功徳を積まさせて…
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今日の諸法実相・辛くも楽しい大根托鉢?!

かゝる世に青き首出す大根かな  玉宗 大本山總持寺祖院には例年11月下旬に「大根托鉢」なるローカル色豊かなる托鉢がある。テレビで放映されたこともしばしばあるので、全国的に知れ渡っていても可笑しくない筈だが、どうだろう。流石の横浜鶴見の大本山總持寺にも銀杏作務や大根托鉢はないだろう。 大根托鉢が近づいてくると祖院…
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今日の自己弁護・托鉢とは?!

目を瞑り耳を澄まして春を待つ 玉宗 今日は節分。 寒行托鉢も最後となり、朝から市内をひと廻りする。例年最終日は輪島の朝市の中を歩く。一人でのデモンストレーションみたいなものか。昔は恥じらいも多少あったが、今では面の皮も厚くなったのか、実になんともない有り様である。興禅寺再建勧進托鉢でも金沢市の近江町市場を旗を持って歩いた…
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今日の諸行無常・風土の中の仏道

裸木は夢を忘れぬためにあり 玉宗 寒行托鉢もあと6日。なんだか終るのを待ち侘びている感があるが、残り少ないとなるとさびしい思いがなくはない。節分までの行持であり、立春を過ぎて歩く訳にもいかない。歩くべきものではない。自ずからそのような気分になるものである。日分、月分、年分。お寺の行持も又、自然の運行に添っていると言えよう。…
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吹雪の中の托鉢

地吹雪を抜け来し火照りありにけり 玉宗 昨日は今年一番の冷え込み、そして荒れ模様ではなかっただろうか。 朝からの吹雪の中、予定通りの寒行托鉢を決行した。視界が利かず、いつの間にか道路の真ん中を歩いていたりした。何度か危ない思いをしたことである。輪島は風が半端なく強い。昨日はよりによって海岸添いの地区を廻ったものだから尚更…
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仁義ある托鉢

寒闌太鼓念仏賑やかに 玉宗 寒行托鉢も後半へと入った感がある。 例年のことだが大寒を過ぎた頃から輪島市内の寒行托鉢も様子が変わって来る。寒の入りから大寒までは私一人の鈴の音が聞こえているのだが、後半になると宗派の違う行者が増えて、鉦や太鼓や読経やで、結構賑やかしい。先日などは太鼓と私と總持寺祖院僧堂一行がかち合い、宛らチ…
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今日の諸法実相・命懸けの托鉢?!

来た道を拝みて寒念仏終る 玉宗 托鉢は基本的にはお金を喜捨して頂くのだが、偶にお米を貰うことがある。特に農家では玄関口に立つと米櫃から椀や升に一掬いして頭陀袋や専用の袋に入れてもらったりする。米托鉢が目的の場合はその用意もしてゆくのだが、通常の托鉢で容れものを忘れて出かけたりなぞすると、頭陀袋一杯に何キロものお米を首からぶ…
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いつも初めてのいのち

生れて以来身に覚えなき寒さなり 玉宗 今日は大寒である。 能登の冬の寒さ、厳しさは例年これからが本番と云ってよい。そんな能登に住んで四半世紀。毎年欠かさず寒行托鉢を続けてきた。若さに任せて馬力で押し通した観があるものの、実際のところは決して好き好んでしている訳でもなかった。いつも「行」の本質・面目を高らかに謳い上げている…
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今日の教外別伝・師弟という関係

頭陀袋やつれて冬も闌に 玉宗 寒行托鉢も日程の半ばを過ぎた。 寒いことは寒い冬ではあるが、北国日和定めなしといったところで、今のところ市内は大雪に見舞われておらず、降った雪もいつまでも積もっているということもない。時々風の強さに閉口しながらも比較的歩き易い毎日である。例年輪島市内はそうであるが、海からの強い風で多少吹…
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托鉢いらっしゃーい!点心供養の巻

雪を掻くために生まれて来てしまふ 玉宗 昨日、大本山總持寺祖院専門僧堂の雲水さん達が役寮さんを先導に11名が来山。寒行托鉢で輪島市内を回り、永福寺に於いて点心供養をさせていただいた。以前にも何度か立ち寄って戴いたこともあったが、今回は弟子がお世話になっていることもあり、久しぶりの点心供養である。 装束を解いて貰い、本堂に…
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吹けば飛ぶようなお坊さんですが・・・。

向うへと行かねばならぬ寒さかな 玉宗 ここ数年来暖冬気味であったが、今年は今のところ北陸の寒さらしい日和が続いているようだ。吹雪の日などは鈴の音も掻き消され、網代傘も吹き飛ばされそうになる。それでなくとも輪島は風が強く、日本海からの強風には太刀打ちできない。 そのような厳しい自然環境の中で軒を寄せ合うように家並が続いてい…
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