再生への旅

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zoom RSS お坊さんはダンシャリアンのスペシャリスト!

<<   作成日時 : 2010/12/19 05:11   >>

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年の瀬に浮かんでゐたる身の軽さ 玉宗

「断捨離」という言葉がある。てっきり仏教用語かと思ったら、後片づけを出来ない現代人への指針となっている三項目の言葉である。

「断」入ってくるいらない物を断つ
「捨」ガラクタを捨てる
「離」物への執着心から離れて「自在」の空間へうつる

検索すると「断捨離のすすめ、 断捨離ブログ 、断捨離ハウス、 断捨離セミナー 、新 片づけ術断捨離」などというキーワードが出てくる。断捨離する、とか、ダンシャリアンという言い方もされている。ときに世間を騒がせる「ゴミ屋敷」の住人とまではいかなくても、整理整頓、後片付けができないOLなどに注目されているらしい。

人間が持つ「物への執着」は相当なものである。本人が思っている以上に抜き難いものがあるのではなかろうか。過剰な物や情報の洪水、そして、満たされないこころの空虚。「断捨離」を実践したいというのも、そのような空虚感を清算したいという切実さの表れなのであろう。それはある意味、ものとこころのバランスを欠いた如何にも先進国民特有の精神的贅沢さである。シンプル・イズ・ベストなどというキャッチコピーもあった。ものの豊かさだけでは満たされない人間の心模様なのであろう。事新しく「断捨離」などと言上げしているが、もしかしたら、このようなものとこころの鬩ぎ合い、葛藤は有史以来のことなのかもしれない。

物心一如という。ものを活かすこころ、こころを活かすもの、こころを活かすこころ、ものを活かすもの、そしていずれもその反対の様子がある。ものを殺すこころ、こころを殺すもの、こころを殺すこころ、ものを殺すもの。それはものやこころの多少ではなく、内実の浅深にかかわるものではなかろうか。
「断捨離」が執着心の彼岸を指向するものであることを嗤う者ではないが、それが単にライフスタイルの流行の中に呑み込まれてしまわないことを願いたい。

煩悩が無量無尽ならば「断捨離」もまた無量無尽であろう。「道」は無窮である。それはつまり「生」が日々「新」にして「深」なるものであることの反証明であろう。いのちは流行を嫌うものではなかろうが、それだけでは行き詰る。普遍に通じる「断捨離」の本質を備えていなければならないと思う。
お坊さんは「断捨離」のスペシャリストでなければと思っているのだが、一方で、ものやこころを選り好みしない「戴き方、与え方」のスペシャリストでもなければならいと思っている。




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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
知り人の絶えたる郷や浦千鳥   よし
yoshiyoshi
2010/12/19 08:03
おはようございます。
知り合いのギャラリーで
縁起物の兔を買いました。

一番人気は50円切手のデザインに採られて
一躍全国区になった会津の張子ですが
私は土で出来た兔を選びました。

土地土地に可愛い兔が作られているんだなと
思うだけで楽しくなりますね。

断捨離と反対のこと書いていますか?私・・・・・
反省。
いらくさ
2010/12/20 04:31
> 管理人様

誰かがこのようなことを書くのではないか?と思っていました。無印良品というブランドがありますが、その中に、「くらしの良品研究所」という研究所があり、様々なシンプルライフを提案しています。まさに、断捨離そのものですが、その研究所発行の冊子には、大本山總持寺に取材し、僧侶の生活法を紹介しています。ありがたいことです。

http://www.muji.net/lab/information/101006.html
tenjin95
2010/12/20 07:26
 よしさま。一句ありがとうございます。
「この辺がさうであるかと帰り花 玉宗」

 いらくさ。
コメントありがとうございます。
断捨離の真髄はものとこころを活かすことに尽きると思います。
無闇に捨てればいいというものではなかろうかと。
まあ、過剰より少し足りない方が人間にはいいのかもしれませんね。

もしかして兎年ですか?
私は羊です。
まあ、どうでもいいのですが。(笑)
合掌

 tenjin95
コメントありがとうございます。
シンプルにして合理的な生活は僧堂がその最たるものでしょうか。(自画自賛)
物心一如の自在にして拘らない生き方がこれからのライフスタイルになってほしいものですね。
市堀
2010/12/20 19:36

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