再生への旅

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zoom RSS 宗派を超えるもの

<<   作成日時 : 2010/12/09 04:07   >>

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沖冥くうごめく潮親鸞忌 玉宗

 成道会は禅宗の行事であるが、市内では浄土真宗の報恩講が盛んに行われている。別名・お七夜と呼ばれているらしい。北陸はなんといっても真宗王国。数からいっても曹洞宗が劣勢であろう。
輪島では成道会と云わず「お七夜」と真宗の真似をして通称されており、お寺さんたちもそれで通して来た経緯がある。報恩講は親鸞聖人への報恩供養、成道会はお釈迦様の悟道を讃仰供養するものであろう。どうかと思うが、お坊さんにとっても在家の方々にとっては大した問題ではないらしい。

先日、輪島市内の箸屋のご主人の葬式に列席した。菩提寺は浄土宗であるが、ご縁があって曹洞宗の私が月命日のお勤めをしていた。能登では「諷経・ふげん」という習わしがあり、葬式の際、菩提寺の住職が導師を勤めるのであるが、喪主の志で、親交のある他宗派のお坊さんを招待することがある。
 または、親族縁者がそれぞれの菩提寺の住職を招待するのである。今回のお葬式には、浄土宗、浄土真宗、真言宗、日蓮宗、そして私の曹洞宗の五宗派が揃った。お袈裟や衣の色がみな違っていて中々華やかなものである。
 式では各宗派のお坊さんたちがそれぞれのお経を低声で誦む。五宗派も一堂に会すると結構賑やかであり、私などは途中から「南無阿弥陀仏・なんまんだぶ」の念仏で押し通した。

 ご商売の関係もあり、参詣者も多かった。安価に安直に気兼ねなく告別式を済まそうと言う傾向がある中で、故人への感謝と黄泉の道の恙ないことを願う喪主一家の篤信ぶりが窺えた。一般的に、金銭的に嵩む葬儀を敬遠する気持ちは解らないではないが、出来る範囲で少しでも心を尽くした葬儀をしてやろうという故人への真心、布施の心が感じられる今日の葬式であった。

 故人への感謝と再生への祈念。今生の縁だけではない前世来世の縁を願う遺族の思いがある。人それぞれではあるが、貧富の別なく、篤信家というべき方々には宗派に拘らない安心立命への一筋の志というべきものがある。みなお釈迦様の掌の上でのこと。棺桶を前にして並ぶ宗派を異にするお坊さんたちと遺族、そして宗教を持ったり持たなかったりする一般参拝者たち。お経を誦みながら、そんなことを感じていた。




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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
蝋八や僧堂の闇濃く深く   よし
yoshiyoshi
2010/12/09 09:16


よしさま、一句ありがとうございます。
「臘八の粥炊きに出る星の下 玉宗」
市堀
2010/12/12 19:25

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