再生への旅

アクセスカウンタ

zoom RSS お寺シンドローム?!

<<   作成日時 : 2011/01/19 05:02   >>

トラックバック 0 / コメント 5

画像


年々に遠のいてゆく妻の蒲団 玉宗

寒行托鉢13日目。

輪島市内を歩いていると空き地や売り家、空き家が目につくようになった。気の所為か、能登半島地震以後、顕著になってきたように思う。
寒行托鉢はお経を誦み鈴を鳴らしながらゆっくりと歩いているのだが、毎年喜捨をして下さる一人暮らしのおばあちゃんが家から出て来ないことに気づく。それが一人や二人ではない。養護施設にでも入所されたか、亡くなられたのか。喜捨をして下さる方々もめっきりお歳を取られたことに気付いたりもする。家を何代にも亘って護り継いでゆくということが人生の一大事であることに今更ながらに痛感させられている。核家族・少子高齢化が指摘されて久しい。「ジャパンシンドローム」の元凶もそのような人間力、家族力の退化にあるのだろう。

ところで、お寺の世界も又「お寺シンドローム」とでも云うべき状況になっているのではないか。「無住寺」という言葉は既に一般的なものになっている。宗門には「寺院鑑名簿」というものがあるのだが、公称約1万5千ヵ寺あるお寺の実際は、無住寺と呼ばれる住職の住んでいないお寺が数千に上るのではないだろうか。私も興禅寺と永福寺を兼務しているのだが、数か寺を兼務している住職もいて、それはつまり、後継者がいなくなってしまったということである。お寺の後継者はいなくなったが、檀家は残されたわけで、縁のあるお坊さんが兼務してお寺を継いできているのである。

将来的には統廃合ということは既に避けられない状況であることは常識とさえなっている感がある。然し、ことはそう単純に運ばない問題がある。一つには、お寺を統廃合するということは檀信徒の移動や削除が伴うということがある。「二つもお寺を持って商売繁盛ですなあ」などと揶揄される住職も、いい気になっている場合ではない。後継問題は法を嗣ぐべき器を得る困難さとともに、伽藍そのもの維持管理の困難さが着いて廻る。

そして当然のことながら、檀信徒さん達も判断に迷う、悩ましい問題であろう。見ていると、他のお寺の檀家になるくらいなら、無住寺で兼務でもいいから昔から世話になってきている菩提寺の檀家でいたい、という方もいるかと思えば、統廃合に積極的な方、無関心な方、そして、そんなゴタゴタを見越して早々に離檀される方がいたりする現実がある。

昔日のように、信仰力が社会のオーソリティーであった時代ではない。そうであるから尚更の事、お寺力・お坊さん力が問われることになる。そんな時代がすでに流れ出している。お寺もお坊さんも自然淘汰されてゆくのだろう。諸行無常である。





よい記事と思われましたらポチっとお願い致します。合掌
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 禅・坐禅へ

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人間・いのちへ



テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
無住家はもはや三尺屋根氷柱   よし
yoshiyoshi
2011/01/19 06:05
市堀玉宗さん おはようございます!
年々に遠のいてゆく妻の蒲団 玉宗さん
同感!!
大雪が降り続けているようで・・。
私もこちらで寒いと言って、いるようではいけません。
寒行托鉢も大変なことですね 身が縮む気がします、
お身体に気を付けてやり抜いて下さい。
陽だまり
2011/01/19 06:10
おはようございます
 寒行托鉢で世の移り変わりを知ることができるのですね。
湘次
2011/01/19 08:08
よしさんに冬安吾と句をいただいて、なんだろう
ようやく、仏教用語だと、気がつきました
寒行托鉢やら、お寺はいろいろあって
大変ですね
雪も今年はかなり多そうで、、
お坊様の姿を見ると何故かほっとします
風邪など引きませんように
お体に気をつけて頑張ってください
ナズナ
2011/01/20 07:54
 yoshiyoshiさま。
一句ありがとうございます。
「貧しくて氷柱ばかりが太りけり 玉宗」

 陽だまりさま。
コメントありがとうございます。
佐渡島ほどに蒲団を離しけり 櫂未知子」
という先行句があります。
まあ、身も蓋もありません。(笑)

 湘次さま。
網代傘の下からいろんな風景が見え隠れします。

 ナズナさま。
コメントありがとうございます。
大雪といえば青森ですね。新幹線も開通して「地吹雪ツアー」も盛況でしょうね。
お坊さんを見てホッとしてくれる日本人がいるなんて泣けてきます。精進します!
合掌
市堀
2011/01/21 17:46

コメントする help

ニックネーム
本 文
お寺シンドローム?! 再生への旅/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる