再生への旅

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zoom RSS 如月・頑張れ新到さん!

<<   作成日時 : 2012/02/14 05:23   >>

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如月やこころもとなき一人旅 玉宗

今日は午前午後と興禅寺の残雪除け作務に汗を流した。屋根から落ちた雪が山となっており、それを突き崩し、放り投げ、砕いたり、ばら撒いたりした。春の雪は水分量も多いようで、重い。案の定、大汗を掻いてしまった。週間予報ではまだまだ雪マークが消えていない。雪景色の中での涅槃会法要となりそうだ。今年は彼岸まで雪が残っているのではなかろうか。十数年前、祖院専門僧堂に出仕していた頃、四月に大雪が降って松の木が倒れるといった被害が出たことがある。

その専門僧堂も一般的には如月の半ばに雪安居が解け、新参の修行者の受付が始まる。一般社会でも春先は新入生や新社員が旅立つ時節であるが、専門僧堂でも新到さん達が上山し、年季を終えた雲水さんが送行する季節でもある。真新しい手甲脚絆、素足に草鞋履き、袈裟行李と後付けを振り分けて担ぎ、網代笠。脇に坐蒲を抱えてやってくる。その初々しい足取り。不安と期待と希望が綯い交ぜの胸中で、如月の寒さも敵のごとく、春の雪の風情も眼中にないことであろう。

思えば、二十代前半の若さで安居修行をするのである。共同生活にも慣れていない現代の若者である。礼儀作法、坐禅、早寝早起き等々、カルチャーショックで眠れぬ夜もあるだろう。それもこれも「仏弟子」という「空っぽの器」になるためである。これまで後生大事に抱え込んでいた知見や煩悩や執着や理想や絶望も、一度全て棚上げにして、御破算にする。自己を忘じることを学ばなければならない。辛いこともあるだろうが、それ以上に充実した青春を過ごせることを信じてほしい。

一方で、数年の安居修行を終えた雲水さん達は銘々達成感と新たな使命感に燃えて思い出深い参道を下りて行く。一木一草、行く雲流れる水が新鮮な輝きを持って目に飛び込んでくるだろう。懐かしくも新鮮な、そして謎に満ちた娑婆の風景。そこへ帰るのである。これも又仏弟子としての新たな旅立ちである。これからが本番であるとも言えるし、修行の力量が試されるとも言えよう。

いずれにしても「旅立ち」という「夢」に生きて行くには違いない。
お寺の住職になり、泥に塗れたような、年季が入ったおじさんなどには雲水さんが羨ましくてしょうがない。案ずるより産むがやすしということもある。頑張れ、新到さん!






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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
おはようございます
 永平寺では門前で長い時間新到さんが入門の許可を待つそうですね。厳しさに耐える決意が必要ですね。
湘次
2012/02/14 07:59
湘次樣。
そうですね。
体力、忍耐力がそして志が必要であることは間違いないですね。若さは力に溢れています。
(−−;
市堀
2012/02/15 20:08

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