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仄々とやがて淋しき春祭 玉宗 輪島市門前町鬼屋地区は戸数二十戸に満たない総持寺祖院の裏に繋がる谷間の地区である。その鬼屋地区にある神明神社では「ぞんべら祭り」という県指定無形民俗文化財にもなっている春祭り・田遊びの予祝行事がある。毎年2月6日に行われ、地区の住民は勿論のこと、寒行托鉢を済ましたばかりの総持寺祖院専門僧堂の雲水さん達も参拝する。「ぞんべら祭」とは神前で模擬的に農作業を演じて豊作を祈る田遊び神事である。その中で「ぞんぶり(豊かの意)」という文句が「ぞんぶり、ぞんぶり」と合いの手のように繰り返されることから「ぞんべら祭り」と呼ばれるようになったのだという。 地元の人たちが狩衣姿の祭主や、捩じり鉢巻きの牛の鼻取り(太鼓が牛となる)、絣のもんぺの早乙女役になって登場し、田起こしから田植えまでの一連の農作業風景をユーモアたっぷりに演じるのだ。代々一子相伝に受け継がれている祭主の口上が面白い。素朴で奥能登らしいほのぼのとした民俗行事である。 しかし、小学生の女の子が演じていた早乙女は、近年、少子高齢化の影響で早乙女役の子供がいなくなってしまった。已む無く、他の地区から助っ人を頼んだりしていたが、最近では地区の50代から80代のおばさんやおばあちゃんを駆り出してやっている。もっとも、本来早乙女とはその年初めて早苗田に入った女性のことであり、子供とは限らないという説もあるらしい。いづれにしても、余人には窺い知れない伝統への思い入れが窺われるのだが、演じている地区の人たちの楽しそうな笑いや表情に接していると心癒されるのも事実である。 伝統を守り続けようという鬼屋地区の人々の熱意に敬服すると同時に、伝統文化も家も継ぐべき子がいないという現実に、正直なところいつも何とも言えない寂しい気分になる。素朴な神事だけに、鬼屋地区の人たちの純朴な心根そのものを反映しているのだ。能登には神事が多い。どれもこれも、自然と共にある暮らしの中で育まれてきた当に生きた文化であった筈である。地区には興禅寺の檀家が多い。みなよく気心の知れた方々である。心温まりながらも、切ない思いを抱いて山を下ることが多くなった。 ランキング応援クリック |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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おはようございます。 |
いらくさ 2012/02/09 07:16 |
残雪にはえる 青空 駈ける雲 |
貧女の一灯 2012/02/09 09:47 |
山茱萸に小花ほろほろ帰り来ぬ よし |
yoshiyoshi 2012/02/09 11:36 |
こんばんは、FBでいつもありがとうございます。 |
遊子 2012/02/09 20:20 |
いらくさ樣。 |
市堀 2012/02/10 20:50 |
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