再生への旅

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zoom RSS 七難八苦のお寺に将来はないのか?!

<<   作成日時 : 2012/05/08 03:31   >>

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なけなしの智慧を絞れば蝦蟇の声 玉宗

私の旧名は山中である。山中と言えば「山中鹿之助」。と言えば「 願わくば、我に七難八苦を与えたまえ」と祈ったことで有名。 七難は観音経においては大火の難、大水の難、羅刹難(風難)、刀杖とうじょう難、悪鬼難、枷鎖かさ難、怨賊難。 八苦はすべての生物に存在する根本四苦である生死老病と、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦のこと。鹿之助はその理由を「自らの成長を苦難によって試したいのだ」と語ったとされる。 「艱難辛苦、汝を珠にす」という俗語もある。

この世に生を享けて56年。お坊さんになって35年。妻帯して25年。興禅寺の住職になって今年で21年になる。鹿之助のように自ら艱難辛苦を願い出た訳でもないのだが、人生は「予想外」なことばかりであると決定してもいいと思うようになった。この間、ご多聞に漏れずいろんなことがあり、あり過ぎたような気がしないこともない。能登半島地震に被災したことも特筆すべきことではないような有り様。私は「珠・玉」になっただろうか?奇しくも僧名が「玉宗」ときている。何の因果かと思わない事もない。

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お寺の事に関して言えば、この間、檀家の移動は当初42軒が現在名簿上では34軒。そのうち町内に残って居られる檀家は21軒。この20年間で離檀で8軒が減少し、13軒が檀家のまま市外に移住された。高齢者のひとり暮らしに見切りをつけて市外に所帯を構えている子供夫婦の元や福祉施設に入居した方々がいる。震災後にそのようなケースになった檀家も数軒ある。年間四回行われるお寺の行事を実際のところはこの21軒のご奉仕で続けている現状なのである。再建後、お講を取りやめたのも、出来る限り檀家さんの負担を軽減出来ればとの対応だった。将来的にはもっと厳しい変化が予想されて、これもまた予想外な展開であってほしいものではある。

能登半島地震に被災して伽藍は再建することができた。今後は内容的にも充実したお寺作りをしていかなければと今更のように思案する今日この頃である。孝宗という後継者が決まりつつある今、彼の為にも仏法僧の三宝の鼎を確かなものにして手渡してやりたい。

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中央、地方に関わらず、無縁社会や宗教儀礼への無批判な批判に晒されている現代。時代の変化は予断を許さないものがあるが、お寺は住職と檀家が知恵と奉仕の心を以って護持していくのが理想であることに変わりはないと思っている。家を継いでいくことに一般が苦労なさっているように、お寺もまた、仏法僧の三宝を将来へと繋いでいくに当たっての労を厭うてはいられない。

七難八苦の人生模様に加えて、少子高齢化過疎地という三重苦もある。昨日の記事で苦楽一如と見栄を切ったばかりである。苦あれば楽あり、苦楽相半ば、糾える縄のごとし。苦も楽も共に不生なるもの。それがそのまま私の生きる力となり、生き甲斐となってきたし、これからもそうであろうと腹を決めてはいる。
という訳で、お寺の将来に向けて、どのように智慧を絞り、対応すべきかと、つらつらながら頭から離れなくなっているのが偽らざるところ。人生はいつも正念場であるが、私の仏道の歩みの真偽が試される最後の幕が上がっているような気がしている。






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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
つくづくと香りの頃や桐の花  よし
yoshiyoshi
2012/05/08 07:03
玉宗様の檀家になりたい!ビジネスライクのお寺さんとおつきあいするのもご縁なのでしょうか?
くろちゃん
2012/05/08 14:07
フローレンスからボンジョルノ

本日もまた素晴らしいお言葉頂きました。それにしても事情はあるものですね。存じあげませんでした。
Florentia55
2012/05/09 00:09
yoshiyoshi様。
桐咲くや蛸壺ほどの港町  玉宗

くろちゃん様。
怖ろしいほどの選択の自由があるのが現代。攻めるも守るも、改革が試されているんでしょうかね。悩ましい限りです。(^^;

Florentia55様。
お寺の事情、まあ一般的には興味の無い内容ではあります。(笑)
みなそれぞれ自己の事情に精進しているのでしょうね。負けられません。(^^;

市堀
2012/05/09 16:01

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