再生への旅

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<<   作成日時 : 2013/07/14 05:01   >>

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白雲の行方も知れず涼しさよ 玉宗

梅雨の晴れ間をみて藤の枝を剪定した。掃きだした枝に蓑虫がくっついていた。まだ晩夏ともいえない時期であるが、既に蓑を葉にぶらさげていたのだろう。慌てて藤棚の上に戻してやったのだが、どうなることやら。
数日前から蟷螂や蜻蛉にも出くわしている。夕刻には蝉の声も聞くようになった。梅雨も明けていないのに秋の気配とはどうしたことか。
そんなことより、私の心が動いたのは、蓑虫や蜻蛉や蟷螂や蟬などといった小さな動物と今のこの時間を共有しているのだと実感したことである。私の生きている世界は私が思い込む以上に広い世界なのである。そのように受け止める事は私にとって幸いなことに違いない。

鳥に翼があるように、水鳥や魚に蹼や鰭があるように、人間には想像力がある。空を広く使うことができるのも翼のお蔭である。水を深く知ることができるのも蹼や鰭のお蔭である。人生を深く豊かに耕すことができるのも、いのちあることへの想像力の賜だからであろう。争いや略奪が絶えない現代社会に一番欠けている能力。それは想像力であろうと思っている。

自己を受け入れ、自己を赦し、他己を受け入れ、他己を赦す。寛容なる社会とは外から強いられるものではない。一人一人のいのちへの目覚めがそこには欠かせないと私は思っている。人類はそんな楽園を地上に創ることができるのだろうか。

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「振舞水」

義に生きる男に水を振舞へり

もう太陽はだれのものでもない晩夏

向日葵に盗み見られてゐるやうな

海霧の流れて止まぬポストかな

沖に屍眠れる海を開く日ぞ

虹を渡ると言ひしばかりに見下げられ

破戒とは知りつゝ冷酒所望せり

夏風邪の母が音なく歩みをり

噴水を見て見ぬふりをする群衆

夕闇の渚を母が泳ぎだす






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内 容 ニックネーム/日時
「だれもがもつべきもっとも大事な要素は,想像力だと思うんですの。それによって人は,他人の立場に自分を置くことができます。それによって人は,親切で同情深く,ものわかりよくなります。それはこどものうちに養うべきものですわ。」『あしながおじさん』を思いだしました。

2013/07/14 18:27

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