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zoom RSS パソコン回復記念・・・みたいな。「残像五十句」

<<   作成日時 : 2013/10/02 17:28   >>

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遠ざかる愛の近さに曼珠沙華 玉宗


「残像五十句」


よく晴れてコスモスが先づ喜びぬ
くだちゆく光りの匂ひ蛇穴に
糸瓜忌を疾うに過ぎたる糸瓜かな
もののふの魂を鎮めて菊人形
油断してをれば蜻蛉の止まるなり
さほどまで柚子欲しがらぬ嫁なりし
団栗を頭陀袋より取り出しぬ
長き夜を尻に敷かれてをりにけり
山呼べば山が応ふる素秋かな
蜻蛉のゐなくなりたる夕べかな


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強く優しき父の拍手秋澄めり
小鳥来て嘘を吐きたる口漱ぐ 
残像に少し遅れて秋の蝶
蓑虫の揺り籠月のさざなみに
いのちほどの火が恋しけれ菊膾
子を産んで甲斐ある柿を剥きにけり
いぼむしり不信身籠もりゐたりけり
禁断の空に割れたる通草の実
ことごとく風化の類もみづれる
蟷螂の咽に閊へし荒野かな


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近江よりどんと新米届きけり
生き死にの息潜めてや十三夜
ふるさとの山は泣けよと粧へり
帰り待つひとゐて美しき秋夕焼
菊人形菊に動きがとれぬなり
秋風やおろそかならぬ草の丈
しんがりはなほざりにして鰯引く
引かれたる鰯弔ふ海暮れて
海光の沖より高く烏賊を干す
光りより重く秋蝶来たりけり


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外に出ればみな行きづりや秋の暮
懸巣来て俄かに濁る裏の山
椿の実割れてかぐろき種こぼす
生きながら棺の中や銀河仰ぐ
超えられぬ断絶がありいぼむしり
女郎花口説き落とせぬ遠さあり
穴に入る途中の蛇や轢かれをり
ぶら下がる通草のふぐり影なして
遠ざかる愛の近さに曼珠沙華
手に取れば何かが遠き野菊かな


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秋寂びていたどりの花立ち腐れ
栗落ちていさゝか重き上の空
穂芒の半ばなげやりにて揺るゝ
宥むるが如くに秋を耕しぬ
叱られて空稲架上る夕べかな
理由なき反抗今も草虱
沖つ島手に取るやうに秋麗
くわりんの実月に絆され落ちにけり
秋蝶の記憶を辿るといふ風に
穴惑ひ残像にしてよく見ゆる


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