再生への旅

アクセスカウンタ

zoom RSS 眠れる寺のお坊さん

<<   作成日時 : 2013/11/26 05:11   >>

トラックバック 0 / コメント 0

画像


この風が大根干すにはよかりしと 玉宗


わが夫人は普段から睡眠時間が少ない。そんな夫人は睡魔が襲ってくると殆ど海月のように五体が緩んでしまうらしく、畳の上でも机の前でも、平気で寝落ちてしまい、寝室へ行けと言っても涎を垂らして眠っている。甲状腺の反応が鈍いようで、「やる気」になるには夫人ならではのコツがあり、時間がかかるらしい。私が傍でワイワイ、ああだこうだと催促しても梃子でも動かない。それでも朝にはちゃんと起きてくるのだから大したもんではある。

ところが、先日朝のお勤めが終り、お掃除も終って典座へ顔をだしてみたが夫人の姿も火の気もない。寝室へ行ってみると案の定御就寝。

「お〜い!起きんか、もう八時だぞ!」

血相変えて飛び起きた夫人。二度寝してしまったらしい。

「ああ、どうしよう、寝過ごしちゃった。どうしよう」

「もういいよ。今日はパンでも食べよう」

「いや、そうじゃなくて、今日はお茶のお稽古で早く行く約束だったの。夕べ中々眠れなくて、目ざましかけて置いたんだけど・・・。」

「なんじゃい、そっちか・・・」

といったことも偶にあるわが夫人の体内時計。

睡眠時間は人によって様々なのだろう。誰やらは「一日4時間も眠るようになってしまった!」と嘆いたとか。私などは「どんだけ起きてるんかい!」と思うのだが。脳を持った人間という動物の理想的睡眠時間というものがあるのではなかろうか?人類の不幸は睡眠不足から来ているのではなかろうかと思わないではない。もっと眠ることを尊重する文化があってもいいのではなかろうか。夜も寝ない動物なんておかしくないか。

私は昔から徹夜のできない人間で、睡眠時間も比較的長い方であろう。若いころほどではないが、寝つきのいい方でもある。自分では原始的脳の持ち主なのではないかと思っている。単細胞とも云われているが・・・。
修行時代は九時就寝、四時起床が建前であったが、まあ、なんだかんだとそれでも七時間ほど。意外と寝てるじゃないかと感じられるかもしれないが、雲水さんというのは結構体力を消耗する日常生活を送っている。基本的に昼寝の時間というものがない。生活に無駄が無い。身にも心にも脂肪が付きにくく、快食快便快眠がいやがうえにも身につくといってよい。お坊さんの生活は生産的ではないが消費的でもない。仙人ほどではないが、どちらかと言えば身にも心にも合理的でエコな暮らしぶりではなかろうか。

住職になるとその辺の時間割は自己責任での自由自在であり、そのあげくがメタボや睡眠不足の心配をしている有り様である。私の睡眠擁護論はなまくら坊主の弁解に過ぎず、住職になっても規則正しい生活を送るに越したことはないので念のため。


画像




「憂国忌」

色褪せぬまゝに沈みし散紅葉

大根煮る厨の灯り溢れしめ

葱刻む妻より先に死のうと思ふ

山茶花の影もむなしくたもとほる

白鳥を妾のごとく眺めをり

憂国忌空ゆくものの影もなし

憂国忌肉体ついに仄冥く

近づけば遠ざかる白鳥の声

冬の暮愚かに信号待ちをして

黒雲の沖へなだるゝ親鸞忌

あたたかき夜の雨降る兎罠

銀杏落葉ひとり遊びのできる子に

焼芋を喰ふにひとまづ堕落する





ランキング応援クリック
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 禅・坐禅へ

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人間・いのちへ

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
眠れる寺のお坊さん 再生への旅/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる