再生への旅

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zoom RSS 今日の負け惜しみ・骨山と肉山

<<   作成日時 : 2014/01/16 07:22   >>

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冬川の消えゆく先や日本海 玉宗

昨日は總持寺祖院の寒行托鉢一行が点心先の永福寺に寄ってくれた。
おもてなしであたふたとして写真を撮ることを忘れていた。下の写真は去年のものである。まあ、こんな感じで拝登し、装束を解いて中に入る。粗末なものではあるが中食を取って戴いた。
本山の雲水さん達に点心を供養させて戴くようになって久しい。私が出仕していた頃は勿論、それ以前から今日まで寄って頂いている。私も寺族も、このような形で些かなりとも直末寺院の恩をお返し出来る事が嬉しいのである。弟子が安居してお世話になっていることは勿論であるが、そうなれば尚更のことである。肉山であればもっとマシな饗応ができるのだろうが、如何せん、その日暮らしの如き骨山寺院。お寺にもピンからキリ。色々ある。

自坊を卑下しているのではない。常什の貧しさは事実であるが、仏法まで貧しいとは言っていない。言うつもりもない。言われる筋合いもない。ものが豊かで見えなくなるものがある。ものが貧しくて見えなくなるものがある。ものが豊かで見えて来るものがある。ものが貧しくて見えて来るものがある。貧富の真相など一概には言えない。一概には言えないが、心の貧しさは誤魔化しがきかない。弟子にはそんなお坊さんにはなってほしくないと切に願っている不肖の師匠なのである。

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一人で托鉢していると時折、本山さんに間違われる事がある。「本山さんですか?」と尋ねられることもある。格式ある本山さんではないと解ると、握っていた千円札を百円玉に替える方を何度も見てきた。そんなもんである。興禅寺とか永福寺などといったところで、世間の大半にとっては吹けば飛ぶような、あってもなくても世界の大勢に影響のないような存在である。それは空々しいほどよく解る。というより、お寺云々ではなく、市堀玉宗という個人のお坊さんの力量がそのような代物なのだと言う事だ。まさに世界は鏡である。

百円玉を千円札に替えて喜捨して貰えるようなお坊さんになればいいだけの話である。肉山には肉山の苦楽があろう。肉山なりの因果応報があろう。骨山には骨山なりの苦楽があり、山河があり、諸行無常があり、幸不幸があり、どうしようもなさがあり、有難さがあり、一期一会がある。他と比べることは生きる力の反作用ともなるだろうが、隣の芝生の緑を羨んでばかりいるようでは元も子もない。そのような愚かさに生きていく心の貧しさをこそ笑い去らなければならんのである。

本山は尊い。そうではあるが、一寺院としては本山なにするものぞ、といったくらいの気概で仏道を行持ているつもりである。

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「蝋梅」

定型の危ふさにあり寒卵

難問を鵜呑みにしたり寒卵

寒卵ほどのアリバイでよければ

てのひらに鳥の記憶や雪催ひ

日輪の覚束なさや笹子鳴く

霜焼けを土産に国へ帰りけり

蝋梅の花にかげろふ日の匂ひ

蝋たけし梅のはなびら日に濡れて

勢ひのまゝに凍てたる滝あはれ

滝凍てゝ蒼ざめゐたる夜なりけり

前生のごとく鮃のひらひらす

死するにはこころもとなき霜柱

雪降るや空が盲ひて耳しひて



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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
 千円札を百円玉に変えるとは、見たくない風景ですね。あさましいというか情けないというか、腹が立つというか、つきはなして考えるとこっけいで、それが正真正銘の人間という気もしてきます。
名刺で仕事をするという言葉があります。00商事、XX重工という大企業の名刺にお辞儀をする連中、またそれで傲慢な営業をする連中の姿勢です。
京セラの稲盛氏が若かった時、画期的な技術開発に成功したのに、日本では、話をろくに聞かずに門前払い。アメリカへ話を持っていったら引っ張りだこ。日本で、アメリカでの評判を聞いて。あわてて日本企業の契約申し込みが殺到したという話を思い出しました。
屋形船
2014/01/17 08:43
今晩はこころが洗われます、頑張ってください!
たろうくん
2014/01/17 19:19

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