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zoom RSS 今日のばかやろう・出家詐欺?!

<<   作成日時 : 2014/05/15 09:35   >>

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菠薐草喰へと言はれて喰ひにけり 玉宗


先日、『追跡 “出家詐欺” 〜狙われる宗教法人〜』という番組がNHKクローズアップ現代で放映された。

出家のための儀式「得度」を悪用し、多重債務者を出家させて戸籍の下の名前を変えて別人に仕立て上げ、金融機関から多額の住宅ローンを騙し取る手口。京都府警は組織的に融資を騙し取ったとして、住職やヤミ金融業者らを全国で初めて摘発した。その背景にはブローカーが暗躍し、「出家詐欺」が水面下で広がっている実態があった。

世の中に様々な詐欺が横行していることを今更のように嘆くのであるが、それにしても出家を装ってそれにお坊さんが手を貸すとは開いた口が塞がらない。お釈迦様も草葉の陰でため息をついていることであろう。
言うまでもなく、出家の本来は弟子と師匠という覿面の承嗣、作法があっての話である。俺は出家すると言い放っても、それなりの威儀を経なければ、ただの世捨て人に過ぎない。そのような御仁に詐欺も近付くことはないだろう。

人を騙してまで生きていかなければならない人生というのも哀れなもんではある。お寺側の事情に限って云えば、寺院経営の行き詰まりが指摘される。過疎地の少子高齢化に伴う檀家の減少、希薄な宗教心、後継者不足による無住寺院の増加。お寺を遠のいていく現代社会の構図と共に、お寺の賽銭、お布施だけでは困窮してしまう生活者でもある出家者の実体がある。似たり寄ったりの寺院経営をしている私としても身につまされ、且つやるせない話ではある。

喰えなくなったら死んでしまえばいいんや、などと啖呵を切ってみても人間とはそうやすやすと死なせて貰える存在でもない。神様はそんなに甘くはない。ましてや家族を持った現代寺院である。詐欺に手を貸してまで家族を養おうとした人間の弱さがあったのかもしれない。お寺で喰えないならば、潔く還俗して働けばよさそうなもんだが、いい歳をして潰しも利かない世間知らずなお坊さんだったのだろう。詐欺に手を貸したことに同情する気はないが、お坊さんもまた人間の弱さを克服すること並大抵ではない現実を垣間見る思いだ。

出家詐欺とは言うものの、出家し切れていない中途半端な出家者の実体がそこには横たわっている。実に幸いは似たようなものだが、不幸とは人の数ほど様々であり、救い難い。


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「星の名前」

麦秋や星の名前の汽車に乗り

夏燕ゆつくり回るこの星の

どこまでも夏野いつまでも旅路

筍飯都落ちして喰ふごとし

ここだけの話と草を引きながら

愛薄き胸の高さに薔薇ひらく

海亀に言ふこときかぬ父を乗せ

蝙蝠や夕空閉じてゆくときの

鹿の子が虹のやうにも跳んでみせ

空に影してあふちの花のけぶるかな



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