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<<   作成日時 : 2014/08/19 04:49   >>

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嘗てあり露草ほどの美しきもの 玉宗

昭和54年だから今から35年以上も前のことになる。
私が秩父のお寺で出家し、そこを出奔したことは拙ブログでも紹介したことである。爾来、そのお寺とは当然ながら音信不通。喉に刺さった棘のように不義理を働いて今に至っていることに慙愧の念に堪えないで生きて来た。

人生の恩人でもある金子兜太先生の紹介で出家する事になった寺でもあり、当然のように金子先生にも不義理を託っている訳であるが、先生とは角川賞受賞以来、音信再会し今に至っている。先生の著作にも私の経歴が載っていることもあり、公然の秘密となってしまったのだが、そこには先生の誤解もあり、それを修正できぬまま、やはり今に至っている。確かに、私には棺桶の中まで引きずって行かなければならない秘密が幾つかある。然し、敢えて弁解して来なかったし、弁解しても益のないことであると思っている。


可愛がっていただいた奥さまの皆子先生も数年前に亡くなられ、焼香する事もできなかった。能登半島地震に被災した折には兜太先生に物心両面の援助を戴いてもいる。先生の御骨折りで長瀞峡谷の近くに北海道を引きあげて来た私の実父母が一時期住んでいたこともある。当時私はまだ出家していなかった。熊谷には今も姉夫婦が住んでいる。決して永い歳月を定住していたわけでもないが、秩父は私の第二の故郷みたいな思いがある。

ということで、お盆の行持も済んだことなので、弟子と夫人と共に明日から三日間、秋の秩父巡礼の旅に出ることにした。最初の出家をしたお寺への参拝は勿論の事、できれば兜太先生にお会いし、菩提寺に寄って皆子先生のお墓参りもしたい。そのようなことも一人では二の足を踏んだことであろうが、妻子と一緒ならなんとかなりそうである。姑息と言えば姑息であるが、弟子に私の出家の原郷を見せたいという思いもある。

長瀞峡谷の岩畳を歩きながら、人生に迷っていた若き日の自分がいる。秩父の霧に濡れながら人生の選択を迫られていた私。出家してもなお捨て切れなかった愛憎の残滓に揺れ動いていた私。なんども、なんども生まれ変わろうとしていた私。過ぎてしまえばみな美しいとは言うが、当時の私には五里霧中の人生の歩みであり、わがことながら他人事のように懐かしいほどである。美し過ぎる思い出にけりをつけて来なければならない。

それでは、行って参ります。合掌


長瀞https://www.google.co.jp/search?q=%E9%95%B7%E7%80%9E&rls=com.microsoft:ja:IE-ContextMenu&rlz=1I7TSHD_ja&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=HvDxU6GCNorn8AWIk4CIAQ&ved=0CEQQsAQ&biw=1024&bih=525

秩父札所十二番 【埼玉県秩父市:仏道山・野坂寺】http://www.photo-saitama.jp/fudasho/chichibu/12.html

総持寺|埼玉県秩父郡長瀞町 - 八百万の神http://www.saipo.net/7fukujin/63010015.html

汲古館(きゅうごかん:野上の目医者による汲古館=長瀞綜合博物館の前身http://www.shizen.spec.ed.jp/?page_id=139

薬師あり汲めどもつきぬ泉あり 虚子[長瀞綜合博物館庭]http://www.jalan.net/kankou/110000/110500/page22.html

熊猫荘


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「風の秋」

朝顔やきのふとちがふ風のいろ

肩の荷が降りて色なき風の中

どこをどう間違つたのかお螻蛄鳴く

人の世に人は疲れて草は穂に

夢をみし肉のけだるさ秋簾

つくつくぼうしつくつくぼうしひとりきり

生きながらわれなき銀河仰ぐかな

空の果て地の果て秋の風通ふ

夕風をわがもの顔にねこじやらし

秋の雲空に潮のあるごとし

蜻蛉来る争ひのなき夕空に

野辺送る背中に一つ草虱

なきがらの眼窩つらぬく草の秋











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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
親子三人の良き旅でありますように。
花てぼ
2014/08/21 13:10
厳しい暑さはとうに過ぎ、能登は一段と秋の気配を強めていらっしゃる事と思います。
久々訪問させて頂きました。秩父への旅、金子兜太氏との再会が楽しみですね。仏門に入られた頃のエピソードが、今では懐かしくさえ思い浮かぶ事でしょう。ご夫妻に愛弟子が加わる、又とない旅路が佳き日々となりますように!
みどり
2014/09/01 23:49

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