再生への旅

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zoom RSS 「貧」に学ぶ

<<   作成日時 : 2015/08/14 19:54   >>

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空叩く音してひらく花オクラ 玉宗


「学道の人は尤も貧なるべし」という道元禅師のお示しがある。
言うまでもなくここで言う「学道」は「学仏道」のことである。豊かであってはならない。「貧」であることこそそが「道」に親しむ要諦だというのである。貧しくてしかも道を思う者は、昔の賢人や後世の聖人が仰いでたっとぶところであり、仏祖や目に見えない世界の神たちのよろこばれるところであるという。

「貧」とは何か?

先ず、ここに足ることを知らない、むさぼりの心に焼かれる人間がいることが問題なのである。我欲・執着の世界から眺めたならば物の多少が人生の価値を左右するが如く見えていることだろう。物だけではない。名誉、地位、肩書き、等を欲しがるのも人間の執着心の厄介なところである。裸で生まれてきた人間が、いつの間にやら、手に負えぬほどの物心両面に及ぶ荷物を背負い生きている。
私自身も、能登半島地震に被災し、伽藍が全壊した折の落胆、失望ぶりは、物への執着がどんなに強いものであるかの裏返しであることを痛感したものだった。心の豊かさというものに思いが及ばないどころか、及ぼそうともしない日常ではなかったのかと反省させられた再生の日々でもあった。物の「豊かさ」一辺倒の人間には「道」に足を踏み入れる機会が失われる。

「仏道」とはなんであるか?

「仏道を学ぶ」とは自己の真の自立を習う生き方である。ものに引かれ、心に引かれ、生に引かれ、死に引かれ、様々な毀誉褒貶に迷う人間。そのような窮屈な人間らしさを棚上げして真に自在な、拘りのない世界に生きようとするのである。

執着するものは何であるか?
執着するべきものはあるのかないのか?
私に足らないものは何なのか?
私になくてはならないものは何なのか?

「そのもの」はそこにあるがままであり、貪ることも拘ることも僻むことも偉ぶることも必要としないほどの「貧」の極地である。あるがまま。眼横鼻直。真相は常に「貧」とか「豊」であるとかを超越して、只、かくのごとしである。私は私で天地いっぱい。あなたはあなたで天地いっぱい。お螻蛄はお螻蛄で天地いっぱい。ブタクサはブタクサで天地いっぱい。悪人は悪人で天地いっぱい。善人は善人で天地いっぱい。貧乏人は貧乏人で天地いっぱい。成り上がりは成り上がりで天地いっぱい。生は生で天地いっぱい。死は死で天地いっぱい。本来「天地いっぱい」のいのちを生かされている私。わが物というものはあり得ない。

私の都合で天地いっぱいの命をいきている訳ではない。私できるものはあり得ない、というのが存在の前提である。全て「公」にして「無心」なるものである。「私」がなければ全てが「自己」であるという道理がある。執着の仕様がない。

「貧」が「道」に親しいのは、そのような存在そのものに真相に尤も近いからであろう。縄なくして自ら縛り上げるような愚さをしている私の日常。「仏道」はそれを已めないか、というのである。「「足りている」ことを学ぶ覚悟がなければならない。



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「大乗寺」

ひぐらしのほかは声なき大乗寺

城下望む待宵草の丘に立ち

盆僧と風の如くにすれ違ひ

出家といふ不思議な月日蓮は実に

梢吹く風にも秋の声がして

熊が出る山の方より盆の月

穴まどひ仏の森に入るところ

硯海に乾く潮や秋旱

萩退かす風もおおどか大乗寺

鐘撞いて月の回廊戻り来る


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「六十年」

秋の蝶風に抗ひ過ぎゆけり

かなかなや日暮れてにほふ火宅の灯

葛の花己が葉陰に埋もれつゝ

蟷螂や旅も果てなるまなざしの

水を売る夜はむらさき星流れ

六十年踊ることなく生きて来し

愛情ともちがふ西瓜の重さなる

撫子や柄にも合はぬ恋をして

海女となる契りも三夜踊りかな

呼べど応へぬ明日よ背高泡立草
















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タバコ屋の女主の親切に宝くじ買う気持ちよく買う
きままじん
2015/08/15 08:43

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