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zoom RSS 今日の現成公案・宗門の禅問答

<<   作成日時 : 2015/09/17 19:15   >>

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山の月呑み尽くしてや猿酒 玉宗

大本山總持寺祖院両祖御征忌も15日正午を以って満散となった。弟子は堂行長として法要に参画していた。
師匠である私は両班として、夫人もご詠歌講員として毎日勤めさせていただいた。親子して一生に一度あるかないかの大遠忌に随喜できることの勝縁を思うのである。

法要の最後は対真上堂が行われる。参拝者の面前での謂わば公開禅問答である。山内の全雲水さんが禅師さまへ問答を仕掛けるのである。問答と言えば室内で行われるものと捉えがちではあるが、公開というところが私などに言わせれば宗門の面目躍如たるところではなかろうかと思っている次第。

公案は密室でやり取りさせる筋合いのものではないといった道理があろう。禅問答とは確かに一対一のやり取りであり、当事者間で理解もし、誤解もし、悟りもし、迷いもし、突き放しもし、羽交い絞めにしたりもする命の面目のやりとりではある。それを公開とはどういうことか。

「公案」という言葉からも分かるように、答えは本来「公け」なるものである。わたしの悟り、私の迷い、そのようなものがないと言うのではなく、そのような私的な迷悟を超えたところが、菩提樹下で成道した釈尊の面目なのであるという宗門の、坐禅、修行の醍醐味、誇り、真相があるといってよかろう。
「公的」にして「私的」なる本来の面目、人生の一大事がそこにある。欲望の延長でお坊さんをしている訳ではない。ものほしさの地平で行をしている訳ではない。自分もちの世界で満足しようとしているのではない。人間のスケールを超えたものさしがそこに求められている。そのような自己の真相、実相にまっすぐ真向かう志が問われて、試されているのである。

という訳で、あだやおろそかならぬ自己の日々をすごす訳にも行かないのであるが、来月は横浜總持寺に於いて更に大掛かりな大遠忌法要が控えている。私は留守番であるが、弟子は大衆要因として数日間法助に参加することになっている。婦人もまた、門前のご詠歌講員として鶴見参拝への招待を戴いている。ありがたいことである。


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「山月忌」

無花果を食ふに血塗られゐたりけり

罪深き指もて摘む葡萄かな

だれよりも呑気な馬が肥ゆるなり

朝寒や妻の布団へもぐり込む

秋澄むも血は争へぬ烏かな

龍淵に腹冷やすなと母のいふ

旅人なる老いを敬ふ日なりけり

着飾りて山降りて来る龍田姫

猿酒や今もどこかに山月忌

小鳥来と床を這ひ出す子規ならむ


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「横顔」

曼珠沙華風がさ迷ひ始めけり

抜きん出てこぼれやすさよ貴船菊

消えてゆく色を尽くしてもみづれる

龍淵にふるさと行きの駅のホームの

葬送とすれ違ひたる穴惑ひ

雁や横を向いたる子規の顔

瓢ものするほかに欲とてなかりけり

晩年と思ふ梨剥く妻とゐて

泣けるだけ泣いたかろさのコスモスよ

菜を間引く人を恕すに手間取りて

あさがほやなにもなかつたことにして



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「何気ないやうに」

蟷螂の謂はば身寄りのなき顔で

蓋をせし空の暗さや秋の宵

何気ないやうに秋刀魚を焼くことに

啄木鳥に真つ逆さまの空があり

馬鈴薯を剥けと言はれて剥くほかなく

毒茸と人に言はれてそれらしく

蕎麦の花為す術もなく日の暮れて

報はれぬ帰燕の空があるばかり

露草や二の足を踏む辺りにて

水引の花の滴が糸引いて

貰ひたる婿がとつても秋茄子



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