再生への旅

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zoom RSS 今日の釣月耕雲・『ムジカ』という大衆文藝誌(葛原りょうの世界)

<<   作成日時 : 2015/10/27 20:07   >>

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くわりんの実とつて付けたるごとくして 玉宗


大衆文藝誌『ムジカ』2015.VOL・03が発売された。

代表・編集長である葛原りょう氏が立ちあげたものである。「葛原りょう」と云えば知る人ぞ知る、絶叫詩人でもある。先日短歌集で2015年 日本一行詩大賞新人賞を受賞され、愈々佳境の感がある。『ムジカ』には詩、短歌、俳句、川柳、小説、絵画、漫画、写真、アートといったジャンルから多士済々の作者が寄稿している。僭越ながら私、市堀も創刊号から俳句衆の一人として参加している。われながらミスマッチの感が否めないが、まあ、いいか。わが俳句は「絶叫」とは程遠い「モノローグ」ではないかと危惧しているのではある。俳句の理想は「ダイアローグ」であるところからしても、些か時流にも本流にも亜流にも乗り切れないでいる私である。そんな私の、どこが面白いのか。葛原氏から参加の依頼があり、田舎者の怖いもの見たさだけで末席に坐らさせてもらっている次第。

代表の今月号の「開幕の辞」を紹介しよう。

「ムジカ」とは前号に記したがラテン語の音楽という意味のほかにも、九州は宮崎県無鹿の地に戦国時代にいっしゅんの泡と生まれ泡と消えた理想郷を指すものである。そして、ロシア帝政時代阿の百姓(ムジーク)の意でもある。これは以前、友が教えてくれた。私もまた、10代のころは一人のムジークであった。田を耕し、水を引き、稲を植えた。その作業を私は「大衆文藝ムジカ」で行おうとしている。乗船下船自由なこの文藝誌にムジークでは禁じられた夢を持とうよ、との呼びかけであった。そう、文藝は書店から追放されて久しい。しかし、どの国でも文藝をないがしろにしたら亡びるのだ。いま、そんな時代だと思う。テレビは消して、一冊のムジークたちの百人百首は、どんな立派な長編小説にも劣らないものと確信している。これこそが最大のアジテーションだ。生活の苦しみを慰めるものを送り続けてゆきたい。
 山を降りたツアラトウストラのような気分を禁じ得ない。この国に不足している病が見える。個人を喪失し
た市民の声・・・・求めることをやめてしまった者たちの、本音を取り出したい。不遜なことをするのだ。だから責任がある。ムジカ丸の乗船者たちはそれぞれの仕事を果たしてくれている。応えるのは、あなたの番だ。  葛原りょう 」


主なる目次を紹介する。

特集 月乃さんといふ人  

 特集エッセイ 

  東ちづる「月乃さんと父チトシ」
  雨宮処凛「生き延びた変態」
  西原理恵子「人間生きてりゃやり直せるで」
  香山リカ「月乃光司は医者と患者の境界を破壊する」
  松永天馬(メンヘラカルチャーのデイアギレフ」

 特集インタビュー
  「病という武器」 聞き手・葛原りょう

 絶叫詩
  「人生なんでもあり」 

 年譜
  「えっせい 月乃暦」

CINEMA「街の火」 大友義人

俳句 大和獅子の宴・川柳 柳人の宴

短歌 烽火の宴

短歌×イラスト ТHE饗宴

COLOR

詩・小説・牧神たちの宴

漫画・童話・エッセイ

「in BOOK」 大須賀英二

ムジカ新鋭衆

執筆者プロフイール







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ご注文はこちらへ

пEFAX 03・5604・9355 bungei-mujica@yahoo.co.jo




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「たぐひ」

柿を食ふ人を待たせてゐるごとく

いふなればしゃにむに生きて秋の暮

知らぬ間に数ふるほどの柿となり

喩ふれば紅葉女といふたぐひ

驚くほど跳んでみせたる竈馬かな

子を寺に送り届けて残る虫

憧れの東京暮らし秋刀魚焼く

月の面に影す籾殻焼く煙り

用済みし案山子担ぎて父帰る

川鰍身を切る水のつめたさの


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「力任せ」

赦されしものの足取り紅葉狩

赤蜻蛉木漏れ日なして翻り

且つ散りて流れ忙しき水の音

芋の葉も風に抗ふ丈となり

秋晴れやそれにつけても悔しさよ

薔薇の香に近づきすぎてしまひけり

桐一葉大枚捨つる如くなり

今もなほ狼少年蔦紅葉

憧れの東京暮らし秋刀魚焼く

蔓たぐるやうに訳ある嫁貰ひ

憂きことの力任せに萱を刈り

今もなほ母はあの世で砧打ち

牛蒡引く妻がおゐどに惚れにけり

虚しさに業を煮やして夜食せり

死ぬる世に秘めごと多し十三夜

落葉掃くいとあはれなるやうにして

言訳に少し間のある焚火かな

あれ以来秋夕焼に立たされて

無能さがこれみよがしに身に入み

妻といふ調べ古りたる龍田姫


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「たのしも」

野分さびしもさながら旅の途中なる

肩叩くものとし見れば木の実なる

追ひかけて来るとしみれば一葉なる

秋やたのしも誰が思ひの赤き実ぞ

掃き寄せし落葉担いで去りにけり

初物の大根ぶら下げ帰しけり

引き際を知りたる妻が障子貼り

新米を研ぐその日暮らしの嬉しさの

うつろへるもののにほひや紅葉山

坂鳥や今しかがよふ暁の星




市堀玉宗第三句集『安居抄六千句』

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