再生への旅

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zoom RSS 今日の親ばか・鬼が笑う来年の話しなど・・・。

<<   作成日時 : 2015/12/10 20:14   >>

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出家なる不思議な月日干大根 玉宗

来年の話しをして鬼に笑われそうだが、以前にも少し告知したように、約一年後の秋頃、弟子の晋山式を挙行することになった。宗門的にも晋山式となると色々手続きがあり、書類的には殆ど用意してきたのであるが、行持には欠かせない人員を確約するためにわが師匠でもある越前の御誕生寺を夫人と一緒に拝問した。

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臘八成道接心も済み、山内はひと段落といった雰囲気であった。禅師様もお元気でなにより。しばし歓談。快く晋山式随喜とお弟子さんを首座和尚の保証人になってくださった。有難い。


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弟子はまだ僧堂安居中ではあるが、一か寺の住職となっても安居修行を続けることになんの差し障りもないし、可能な限り不離叢林の中で道を極めてほしいという師匠の願いもある。いずれにしても、晋山式とは謂わば住職としての正式なお披露目である。仏弟子としての覚悟を天下に示す機会。悟っているとかいないとかは二の次三の次。ましてや、お寺が大きいとか小さいとかは問題ですらない。自己と云う空っぽの器を天下に示すのである。自己もと道中にある目覚めだけが問われている。道は無窮である。死ぬまで修行なれば住職になったからといって別段のこともないのではあるが、寺に入るということは檀信徒と仏道の歩みを共にするということでもある。学び、学ばれ、施し、施され、三宝の鼎をなして生きて行くということ。自惚れず、慢心せず、卑屈にならず、やるべきことをまっすぐ頂いていく道程に変わりはない。

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さて、一般的にはお披露目に向けて伽藍を整備したりして檀家の力添えを募るのだろうが、永福寺は檀家もなく、専ら信者さんたちの帰依に頼るしかない。そんなことは今更言わずもながのことで、これまでなにをするにも不特定多数を対象にした「托鉢行」で押し通してきた。今回も晋山式という住職にとっては一世一代ともなる大きな行事ではある。私は前住職・東堂となる訳だが、弟子へ禅譲するについてできる限りのことをしてやるつもりでいる。私にとっては、これが最後の尽力、踏ん張りどころかもしれないとも思っているところ。年が明けたら本格的に勧進帳を持って一軒一軒訪ね歩く予定である。

夫人には親ばかの限りを尽くしているように見えているようだが、まあ、それもよかろう。弟子のお蔭で不肖の師匠として曲がりなりにもお坊さんをしているといっても良いのだから。



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「卒塔婆」

阿羅漢の顔をこそぐる煤払

冬安居空に翳するものもなし

堆き灰に雪ふる安居かな

これよりの風の百日冬木立

短日の賽銭箱が頑とあり

卒塔婆の向かうに冬の波頭がしら

湯豆腐に還暦の眉濡らしをり

おでんの具買ひに濁世を走らする

風呂吹を冷ますに息の足らぬなり

大根を漬けるに石を貸せといふ

狂ひ咲くおもかげうすき花のいろ



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「白」

白菜の解けたがるを縛り上げ

大根を煮るや白々日も暮れて

雷鳥の雪に恋せし白なりき

朝に夕に息白くして薪を割る

白無垢のカリフラワーを食へとこそ

日あたらぬ葱の白さを良しとせり

白鳥は比喩の如くに謎めきぬ

おしくら饅頭白兵戦の如くして

紙漉くや白き山より水引いて

白狼に育てられたる少女とか

白雲の行方も知れぬ寒さかな



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「国境」

立山を楯とす冬のたつきかな

雪嶺を標に冬を漁れる

鰤来ると氷見は沖より明け暮れて

山眠るここら辺りが国境

立山の益荒男ぶりや鷹渡る

白山の手弱女ぶりや月冴えて

このあたり加賀も南ぞ日向ぼこ

朝に夕に白山仰ぐ冬籠

冬将軍海山越えて越の国

凍星を峠に追へる家路かな



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市堀玉宗第三句集『安居抄六千句』

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