再生への旅

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zoom RSS 今日のお疲れ様。時は遠近にあらず

<<   作成日時 : 2016/02/03 18:55   >>

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これやこの加賀の春雪侮るな 玉宗

今日は節分。例年になく比較的寒い寒中ではあったが、お蔭さまで寒行托鉢も無事やり遂げることができた。
明日は立春。暦の上とは言いながらも、なんとはなく気分が軽くなる。空の色にも風の色にも、節分を過ぎたころから厳しさが影を潜めていくように見える。
それでも、北陸は二月、三月と春の大雪、それも重たい湿り気たっぷりの雪がどかと降ることが偶にある。まあ、それも北陸ならではの風情かもしれんが、思わぬ災害を齎さぬようにしてほしいもんではある。

じんのびして、温泉にでも行きたいところだが、さて、二月は涅槃月でもある。
釈尊涅槃の月。涅槃団子を作り参拝者に播き、釈尊の遺徳を慕う行持ではある。団子作りの材料であるお米を貰って歩くことから準備は始まる。小さいお寺ながらも、月々に行持が控えている。加えて今年は、秋の晋山式法要がどんと控えている。愈々、勧進への本腰を入れなければならんね。

今夜はお寺の豆撒き。般若心経を一巻誦んでから、山内寺族の無病息災を祈願。
春は来るにあらず。冬は去るにあらず。時は去来にあらず。春現成の去来なる今。冬現成の去来なる今。諸悪莫作、衆善奉行なる信現成があるばかり。遠からずとも近くもない能登の春へ一歩づつ、確かな歩みを進めて行きたいね。合掌。

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「先立つ」

風花やなにかが終り始まりぬ

添ひ寝せし母が抜けたる寒さかな

左保姫がこれみよがしに隣りして

寒天を晒せし空を眩しめる

雪晴れて山麓音もなかりけり

犬連れて冬の名残りの海を見に

軒雫かがよひ落つる冬の果て

先立ちし夢はいづこぞ霜の声

生きてあればうすらひほどの悔いがあり

笹子鳴く万年床の窓辺にて

能登はまだ二の足を踏む春隣


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「同じ」

水仙と頬っぺたを打つ同じ風

雪に沈む夜の奥より来る狐

狸来る泥の眠りの小夜更けて

泉水に生飯撒きゐたる寒施行

音のなき僧のたつきや吊し柿

梟を置屋とおもふ同じ夜

深々と鶏舎あたゝむる月夜かな

うち仰ぐ空の絶壁雪晴れて

寒卵いのち切なく暮れ残る

停戦の朝のしづけさうすごほり

胃の腑へとさざめき落つる寒の水

雪解と同じにほひの赤子かな



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「鬼」

鬼も泣く夜の深さやごろすけほう

節分やつれなき風もほろ酔ひの

厄落し力尽きたる雲流れ

ふるさとの夜のにほひや鬼は外

九十の母には余る福の豆

春来ると鬼のさびしさ味はへる

福は内夜の向かうに闇疼き

子鼠の逃げ果せたる恵方かな

笹鳴くや角質削りゐたる間も

節分の夜の冷えある枕かな



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市堀玉宗第三句集『安居抄六千句』

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
貫完、寒行托鉢おめでとうございます。
ほっとしたお孫さんとの一時、いい写真です。
花てぼ
2016/02/05 23:37

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