再生への旅

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zoom RSS 今日の有頂天・褒められれば空にも上る?

<<   作成日時 : 2016/07/30 20:04   >>

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こんな日は臍に茶の沸く暑さとも 玉宗



この二三日、北陸は暑い日が続いている。今日は越前の御誕生寺へ夫人と出掛けて来た。暑中お見舞いと、わがエッセイ集「拝啓、良寛さま』出版にこぎつけたことへの御報告とお礼の為である。本の題字は禅師様の揮毫になることは以前紹介した通り。体裁に重みと深みを与えてくださった筆勢と自在さに感謝。表紙の写真に使用したわが倅のうしろ姿もも、飄々とした感じに溢れており、良寛さまをタイトルにした本に相応しと、わがことながら自画自賛している。

まあ、それは余談だが、御誕生寺の境内には、この暑さのためであろうか、猫の姿が全く見られず、週末ということもあって猫目当ての参拝者が数人みられたが、テントの日蔭の下で手持無沙汰に涼んでいるしかないようだった。炎天下で蓮の花が揺らめいていた。

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方丈に入れていただいて、しばし歓談。
いつも禅師様にはめったに褒めてもらえぬ私ではあったが、今日に限っては終始一貫褒めちぎられて、いささかこそばゆい思いをしたことである。それはほかでもない、過日贈呈させた戴いた『拝啓、良寛さま』を読まれて、いたく感心されて、今更の如く、出来の悪い弟子を見直したそうである。それを夫人の前で言うもんだから、いやはや、有頂天に拍車を掛けた訳。わが寺族なんてだれも褒めてはくれていなかったから、ここだけの話、内心夫人には「どんなもんだい」と見返していたのである。

いやあ、なにごとも見る目のある人には誤魔化せないもんですなあ。なんちゃって。それでもさすがに、調子に乗り過ぎることを危惧されたのか、なにげなく一言忠告することを忘れなかった。

「ん〜、できればもう少し、わかりやすい言葉使いをした方がいいか・・・」
「・・・・・・、ですよね。家内にいつもそういわれてはいるんですけどね。あはは・・・・」

まあ、それを差し引いてもわが文学的才能のおろそかならないことを夫人の前で宣言してはくださったのである。

つくづく禅師様の目に触れ、読んでいただいたことに嬉しさが込み上げてきた。師匠への報恩の一端でもあった今回の『拝啓、良寛さま』刊行。だれにも相談せず、素志を貫徹した自分をちょっとだけ褒めてあげたい。まあ、このような報恩行ができたのもわが夫人の御蔭であるところが大なんだけどね。支え、支えられつつ、施し施されつつ、それが人間社会の、存在条件ではある。有頂天もほどほどにしておきます。ではまた、改めて、今後とも皆さま、どうぞよろしく。合掌



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北国新聞社からわがエッセイ集『拝啓、良寛さま・曲がり真っすぐ禅の道』(定価*1800円+税)が出版されました。


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政策・販売

北国新聞社 〒920−8588 金沢市南町2−1

п@076−260−3587 (出版局直通)

FAX 076−260−3423

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「風」

ふるさとの風を着こなす上布かな

花蓮風に生き死にありにけり

風鈴を風の汀とおもひけり

白南風や裏表なき海の家

青葉風座敷をまかり通りけり

芙蓉咲き風が疲れてゐたりけり

風通るための襖を外しけり

夏帽子風を味方にどこまでも

昼寝覚め風を探しにゆくところ

夏草をどかせて風が出てきたる

うつせみの風のかろさに極まれり

風死して空に虚ろの漲れり

峰雲を沖に据へたり足の裏



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「これくらい」

朝顔や懲りずに生きてこれくらい

罪深き男がひとり滝壺に

恋人は戦場にあり雲の峰

乱暴にしないで桃がてのひらに

釣堀のひまに感けてひもすがら

仏弟子の無聊に淵を泳ぐなり

掃除機の塵の中より蜘蛛の子が

蓮薫る風や大河に日が落ちて

蜩や二十日鼠の出るころの

夜の秋子を捨てかねて唄ふなり

底なしの闇に浮かびし夜店かな


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「ゐる」

そびらなす白き山より雲の峰

稲の香や城下も裾にひろがりて

合歓の花翁も越えし峠路の

釣忍越前蕎麦屋深庇

ただそこにゐるだけといふ涼しさの

夏痩せて類まれなる生きざまを

羅や風のやうなる人とゐて

方丈に裏表なき涼しさよ

蓮に花ゆらめき風の生まれけり

叱られに来て風鈴を聞いてゐる

拘りのなくて些か黴臭き

炎天に手を振る遠き別れかな

滴れる星を枕に夏を籠り





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