再生への旅

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zoom RSS 公然たる秘訣・生きる極意

<<   作成日時 : 2017/12/07 05:00   >>

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成道の粥炊きにゆく星の下 玉宗


十二月八日はお釈迦さまがお悟りを開いた日として伝えられている。
難行苦行の末に、菩提樹の下に坐して、明けの明星を仰がれ覚醒された。


「吾と大地有情と同時成道す」


跡形もなくそれそのものに成りきる。道に成りきる、それを成道とはいう。ありのままという実物がものをいう世界。道と常に一体、ひとつのもの、時間的にはまさに同時というべきもの。我他彼此いうようなものでもなく、なにがあってもなんともない一体、一枚の世界の様子。ああでもないこうでもないというようなものでもなく、裏表なく、争うこともいらない、謂わば絶対的な世界の様子。

三 界はただ「心」のみがあって、生老病死もすべて「心」の様子である。そこに私とか我といった拘りはない。私は世界と共に生まれ、世界と共に生きて、世界と共に死んでゆく。敢えて「私」と意地を張る必要もない。己をむなしくして、よくよく現実というものを観察してみれば、そこには「三界唯心」つまり「心・無私なる縁起の理」があるのみ。お釈迦様のお悟り、目覚められ、一体となられた「道」とはそのような次第のものではないか。

我々の信仰、仏の道とは諸行無常を宗旨として生きていくことだ。無常なる人生の山河を渡るのに「仏法」というよりどころ、支えを以って歩むことを志していることにほかならない。本来、ありもしないご利益や無理難題を期待するような筋合いのものではない。

眼前にあきらかなる生死、いのちの本質から目を背けない。そこにこそ学びがあり、救いの入口があり、出口がある。地に足を降ろし踏ん張って、空を望む。今をまっすぐ生き切る潔さだけが永遠のやすらかさを手に入れることができる。思い通りにならない現実にともすれば愚痴をこぼすが、思い通りにならないということは見方を変えるならば、それほど「今、ここの、命している事実」とは、深く、豊かで、言葉では言い尽くせず、浅知恵では辿りきれないものだというこだ。

いつも、どこでも、今というかけがえのない命を生きている。そのような「全き、余ることなく欠くることなき後先のなく、今のいのち」の様子がある。それを仮に「私」とかなんだかんだと言っているにすぎない。仏弟子とは、欲望に振り回されず、ぶれないで、よそ見をせず、自分の物足りなさを超えて、いのち足りている「今」をまっすぐ頂く姿勢が試されている。

まっさらな汚れのない、清浄なる「今、ここ」の事実をまっすぐに受け入れているのかどうか。拘りなく「今」を生きているのかどうか。先を当てにし、侮り、恐れ、過ぎたことを引き摺り、悔やみ、驕り、愚痴を繰り返し、仏と寸分たがわぬいのちを生きている本当の自分を欺くことに終始しているのではないのかどうか。

人生はあっという間。あってなきが如く。光陰矢の如しだが、正確には光陰が虚しく過ぎるのではなく、私が今を虚しく生きているのではないのか。世界は私を中心に回ってはいない。私と共に回っている。なんともない仏の世界、無私なる世界とはそういうものだ。だからこその救い。あきらめることもいらず、侮ることもいらず、貪ることもいらない。私といったものを先立てない、或いは後追いしないところにありのままに生きる安寧・安心があろう。
そのような仏と寸分たがわない「道」に生かされている様子が「今」として現成しているのだということに目覚めなければならない。よそ見をせず、私の物足りなさを超えて、いのち足りている「今」を頂く姿勢が求め、試されていると知らねばならない。


己を知り、己を生きるとまでは誰もが口にするが、己を忘れることこそが仏弟子の面目でもある。それこそが人生を逞しく柔軟に生き抜いてゆく公然の秘訣であり、生きる極意ではなかろうか。あきらめず、貪らず、おのれむなしく、倦まず弛まずまっすぐ生きる。それを尊いとしなければならない。いのち、大事に。合掌


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「にほひ」

雲水に風のにほひや冬安居

初雪やしづかにものの煮ゆる音

ポケットに飴玉一つ冬鳥来

臘八会夜空に雪のにほひして

霙るゝや手帳を買うて戻るとき

約束を守る愚直さ冬薔薇

冬虹の島へと橋を渡りけり

すれ違ふ冬闌のかほをして

枝打や山彦空に響きけり

狐火や乳を搾りに出でしとき

膝借りてうたゝ寝したる榾火かな






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