再生への旅

アクセスカウンタ

zoom RSS 一大事とは何か?!

<<   作成日時 : 2018/09/28 04:58   >>

トラックバック 0 / コメント 0

画像


かまつかやひたに空ゆくものの影 玉宗


来月に観音祈願祭を控えている。
人は様々な願い事を抱えて生きている。人の数ほど願い事があろう。それは願いという名の迷い、欲望であるかもしれない。願いや迷いや欲望に寄り添うのが住職の役目でもあるのだが、寄り添うにしても、迷いを重ねる結果にさせたり、欲望を増長させる次第になっては元も子もないというものだ。

宗門の祈祷は大般若経を転読し、「空」の御利益に目覚めることがその面目であると心得ている。
ない物ねだりではない。欲望を増長させるものではない。あるものを受け入れ、或いは、ないことを受け入れ、いのちを活かすことに目覚めること以外に大安心は期待できないというのが「空」の「空」たる所以ではないか。

あるとはどううことか。ないとはどういうことか。欲望の正体を見極めなければならない。自覚しなければならない。越えなければならない。教えなければならない。生をあきらめ、死をあきらめなければならない。そのままでなければならない。

人生の一大事とは何か?
生まれて生きて死んでゆく。それらはどれもこれも、わが思いを越えている因縁の様子である。足りないものはなにもない。迷わず、願わず、すでに私は自己の一大事を戴いている。

いつのまにか妄想の中でうごめいている。妄想の中で目を瞑っている。幻影が私どもを苦しめ、苛む。目覚めなければならない所以である。覚醒と解脱。「空」の御利益に身も心も投げ入れ、それをしも人生の一大事と生きて行きたいものではある。


画像



「遠目」

山里の水涸れ初めし水車小屋

はち切れんばかりに稲を喰ふ雀

遠目にもあれはたしかに穴惑ひ

藤袴襟を正して人に会ふ

人を待つうれしさ桜紅葉して

龍淵に納戸に藁のにほひして

一陣の一塊の萩の風

茫々と暮れ残りたる蕎麦の花

仲直りしやうか釣瓶落ちぬ間に

コンビニに立ち寄る螻蛄の鳴く夜かな



画像



「一人」

また一人秋の浜辺に来て去りぬ

日陰りて秋海棠の艶増せり

雁渡る風に浜独活花こぼし

かまつかやひたに空ゆくものの影

山に入る空の深さや桐は実に

二人ゐて一人の灯下親しめり

山里の陰りやすさよ蕎麦の花

胡麻干すや昼は山影なす村の

留守がちの神の国なる烏瓜

実はまなす波の音にも日の暮れて

蟋蟀と一人の夜を同じうす




テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
一大事とは何か?! 再生への旅/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる