再生への旅

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zoom RSS 公然の秘訣

<<   作成日時 : 2018/11/01 06:51   >>

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烙印を捺されて焚火守ることに 玉宗


仏道をならふというふは、自己をならふなり。
自己をならふといふは、自己をわするるなり。
自己をわするるといふは、万法に証せらるるなり。
万法に証せらるるといふは、自己の身心および他己の身心をして脱落せしむるなり。(正法眼蔵 現成公案)


高祖道元禅師のお示しである。
この世を生き抜く秘訣というものがあるとしたら、「自己を忘れること」と私は確信している。もっと言えば、それは只の秘訣ではなく、公然の秘訣とでも言うべきものだ。

習ふべ自己が余所にあるのではない。いつも自己を生きているには違いないのだが、無心であることによってしか自己は自己となりえず。仏道は仏道たりえない。自他の二見がある限り無碍自在、解脱の今を手にすることはできまい。自己の幻影に踊らされている娑婆世界の喧噪がある。仏道はそれでいいのかと諭ている。

忘れるべきはそのような「自見、自我」であることは言うまでもない。言うまでもなさ過ぎて、ひとは見て見ぬふり、聞いて聞かぬふりをする。公然の秘訣だと言いたくなる所以。

忘れること、それは身も心も一切の束縛から解き放たれ、懸隔なく世界と一体でいるための一歩であり、全歩であり、万法に証せられ万法を証し、脱落の身心でいるための退歩であり、進歩でもある。これから成仏するのではなく。成仏している自己にめぐりあう事。そうであればこそ自己を習う所以であろう。




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「おろおろ」

どぶろくやこれより能登の沖暗く

障子貼り終へたる妻が母のやう

且つ散りてしづかに時の過ぎゆけり

影法師おろおろ歩く刈田かな

山里の露の甘さや吊し柿

火伏なる松より手入れし始めり

顏冷えて紅葉狩りより戻りけり

雪の来る前に縄もて縛り上げ

柿の皮剥いてみせたる母もなし

穴に入る冬将軍の来る前に

火や恋しつくづく一人なりし夜は



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「夫唱婦随」

残菊や二人し生きて来た朝の

糟糠の妻を先立て酉の市

身に入みて思ひ出したり忘れたり

妻のほか誰も林檎を剥いてくれず

雁来紅ややがて一人となるふたり

犬も食はぬ仲なり紅葉狩りしたり

新茶淹れふりさけみたる来し方ぞ

新米の上手に炊けて妻のよろこぶ

障子貼り夫唱婦随のあかるさに

焚火してをれば気の済む夫なりし

破れ鍋に綴じ蓋うすら寒きにも

夫婦して釣瓶落しを嘆きをり








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