いのちその日暮らし 

良寛を想うて眠る蒲団かな 玉宗   良寛さまの周りにはいつも子供たちがいました。 子供達が朝も夕方も懐くようにやってきます。それを一つも煩わしいと考えずに子供たちと一緒になって遊んでいました。また、村人が畑仕事を手伝ってくれと言えば、畑の中に入りました。時には草引きもし、家の手伝いもしたことでしょう。月夜の晩の…
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貧に学ぶ

  裸木となりて清々してゐたる 玉宗 「学道の人は尤も貧なるべし」という道元禅師のお示しがあります。 豊かであってはならない。「貧」であることこそそが「道」に親しむ要諦だというのです。貧しくてしかも道を思う者は、昔の賢人や後世の聖人が仰いでたっとぶところであり、仏祖や目に見えない世界の神たちのよろこばれると…
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今日の法話・禅的信のありどころ

  明日も又生きるつもりの火を埋づむ 玉宗 「仏法の大海は信を以て能入と為す」という言葉があります。 「信」は私が世界を受け入れる為の最初の関門のように考えられています。つまり、私の側の都合やチャンネル操作、自律が問われているものの如くです。 しかし本物の「信」とは、「法」という「向う側の都合」を全て…
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人生の一大事

寺を抜け大根洗ふ水となる 玉宗  人生の一大事とはなんでしょうか。 生きていると次から次と様々な課題が生まれて来るものです。然し、それらの全てが「一大事、重要課題」と言い切るには大いにためらいがあります。一度きりの人生で、そんなことは採るに足りないと言いたくなるような「課題」が結構あるものです。人はただ「食べるために…
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大本山總持寺祖院復興事業完了

  能登半島地震から十四年。 今日の地元新聞に「大本山總持寺祖院復興完了」なる記事が載っていた。総工費約四十数億円を掛けての世紀の大事業であった。予期せぬ困難もあったようだが茲に復興を成し遂げられたことを同じく能登半島地震に被災し小規模ながらも再建することができた末寺住職として素直に喜びたい。總持寺だけではなく宗派と全国…
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お経って何?!

笹子来て習はぬ経を唱へけり 玉宗  先日何気にNHKの「チコちゃんに叱られる!」っていう番組を見ていたら、「お経って何?」という問い掛けにほかのタレントが答えに窮していた中で、一人駒澤大学で学んだというお笑い芸人が正解を言い当てていた。街頭でのリサーチ映像では一般人の中でも未だにお経の何たるかを弁えていないことに少なか…
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身辺ニ題

總持寺祖院亀山墓地にある二大尊並びに歴代独住禅師の墓地に板橋興宗禅師の分骨が埋骨されるということで、お声がけをして頂き、祖院監院老師はじめ山内役寮大衆と共に参拝致しました。 雪しぐれの空模様の中、読経の間はそれも止んでいましたが、終るや否や雷鳴が轟き渡りました。禅師様の獅子吼一声とも受け取らせて頂き帰山致しました。合掌。 …
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今日の以心伝心・方便現涅槃

狐火の携へてゆく風土記かな 玉宗  先日、板橋禅師の分骨が總持寺祖院に納められた。御誕生寺の新住職がわざわざ興禅寺に立ち寄って下さり、禅師の骨箱を床の間に置かせて頂き、献茶させてもらうことができた。鶴見の荼毘式には弟子の孝宗和尚が出席してくれた。遺骨に間向かうのは初めてである。私も夫人も感謝の念を新たにしたことである。…
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吾輩は猫であるのこころ

ボーナスと縁なき暮らし着膨れぬ 玉宗 吾輩は猫である。 お世話になっているお寺の住職が地元の新聞を見ていて、公務員にボーナスが出たという記事を読んだらしく、妙に落ち込んでいた。賞与っていうんですか、いつごろからの人間様の習慣なんだろうね。よくわからんが、もしかしてお盆やお正月を気前よく、気持ちよく、ひもじくない様にという…
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季節のアルバム・結婚記念日

畳替へ終へたる妻が少し老い 玉宗  12月12日はわが夫婦の結婚記念日。 今から三十五年前、金沢大乗寺で板橋禅師式師のもと仏前結婚式を挙げた。これを機に禅師様には「あんたはいい奥さんを貰ったね」と生涯羨ましがられることになる。式が終って外へ出ると一転俄かに掻き曇り北陸名物「雪起し」が轟いたのを夫婦揃って今も忘れない。…
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寺報12月号

『寺報12月号』 法輪山興禅寺・鳳来山永福寺       令和二年も師走となりました。コロナ禍の中、檀信徒の皆様にはご清寧のことと存じます。今年も様々な出会い別れ、ご縁がありました。    七月には私の受業師(得度の本師)である總持寺独住二十三世御誕生寺中興二世雲海興宗大和尚が御遷化されました。コロナ感染拡大防止…
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今日の一大事因縁・成道会

手に享けし成道粥のすぐ冷えて 玉宗    釈尊成道の古を慕って十二月八日に行われる法要を釈尊成道会という。僧堂では一日から報恩接心が修行され坐禅一色の弁道となっていた。世の中は師走の繁忙期であるが、修行僧は腰が抜けるほど坐ることができる勿体なくも有難い時間ではある。言い方を換えれば、仏弟子の面目を施すことが出来る絶好の機…
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布施は人のためならず

  喜んで寺に大根捨てに来る 玉宗 世に言う「情けは人の為ならず」は、人のためにならないから情けをかけるべきではないとか、結局は自分のためなのだから情けは大切なものだとか、世間では二通りの解釈があるようです。「情をかける」という行為も一つの「布施」です。身と口と心の「三業」を以って貪りの世界に生きることもできるし、同…
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思い出から学ぶ 

てのひらに山河あり雪降り頻る 玉宗 「思い出となればみな美しい」 これは生きている人間のご都合の良さを言っているのでしょうか。思い出を美しいと受け止める人間がいるということではないでしょうか。 無常に棹さし人生を歩んでいる人間の、リアルな、今を限りと力を尽くし、よそ見をせず、いのちまっすぐ、無心に生きている人間…
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黒田杏子第一句集『木の椅子』

黒田杏子第一句集『木の椅子』増補新装版(コールサック社・定価二千円)を頂戴した。 知る人ぞ知る彼の第一句集である。ときに氏は43歳。その清新な俳句が飯田龍太、鈴木真砂女、森澄雄、野沢節子、細見綾子ら、時の重鎮たちの注目を浴び一躍俳句界の新星として躍り出て、だれも予想しなかった協会新人賞やら現代俳句女流賞を受賞したという句集…
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『俳句大学・今日の一日一句鑑賞・最終回』

「腸の一句もならず着膨れて 玉宗」 一句鑑賞を引き受けて約束の一カ月となった。我儘な鑑賞にお付き合いいただいて恐縮でした。 さて、私事ではあるが、能登半島地震に被災してその復興途上で手を染めたSNS上での俳句更新。毎日十句を自らに課して十年以上が過ぎた。 五年前に『安居抄六千句』なる破天荒な句集を出して、一応の…
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